川治温泉 宿屋伝七
----------------------------------
栃木県日光市川治温泉22番地
TEL:0288-78-1126/FAX:0288-78-1300

栃木県の川治温泉　宿屋伝七に行ってきました。インターネット限定のふぐづくしのプランで予約して、料金は２人で１人当たり１８，９００円でした。宿には１４：００頃に到着。（イン１３：００　アウト１１：００）川治温泉は滞在時間が長めでゆっくりするにはかなりいい所なので、お気に入りです。車で敷地内に入ると男性従業員が出てきて、荷物を持ってもらい中に入りました。すぐにロビーに通され、宿帳記入はありませんでした。少し経つと抹茶とわらじ餅とおしぼりが届きます。

食べて一息つくと部屋への案内。案内の方は２０代の女性で、部屋への案内だけ担当です。笑顔で話したり、説明もきちんとしますが、世間話はありませんでした。まあ案内係で世間話をしてくる所はあまりありませんが・・部屋に着くと、別の方が来てまたお茶を煎れてくれます。お茶請けはごま饅頭とピリ辛きゅうり？です。

◆部屋　９５点 --------------------------------------------------------------------

部屋の広さは１３．５畳＋３畳分くらいのこたつ＋そのこたつよりやや広めの広縁＋踏み込みとかなり広いです。洗面は２つあり、トイレはウオシュレット、普通の風呂が付いてます。冷蔵庫には飲み物が入っていました。アメニティーの量は普通。浴衣は１人２枚です。眺めは下に川が流れていましたが、視界に民家があるし、行ったのが冬で木が禿げていたので中の下でした。花はカーネーションが飾られていました。掃除はどこも行き届いていました。防音は、会話は全然聞こえてこなかったんですが、上か横かコン、コンと何か歩くような音がやや気になりました。あと僕が泊まったのは３階で、ロビーが２階で宴会場も２階のため、小さい音ですがカラオケが１０時まで聞こえました。僕のように気になる方は安全に４階以上（出来れば５階以上）の部屋を指定した方がいいと思います。（７階建て）ネットのプランはたぶん電話で予約するよりも安いので（電話予約は１泊２万以上）、部屋の注文をしなければ３階の部屋になるんだと思います。部屋自体は広くて快適なので何も問題はありませんでしたが、防音があと一歩でした。僕が泊まったのは安いプランなので、仕方ないといえば仕方ないのですが・・・女将に聞いてみたら、部屋が空いていれば部屋の指定は出来るそうです。あと欲を言えば、入り口のドアが水色なのでセンスが無いかな。

◆風呂　９５点 -------------------------------------------------------------------- 風呂は深夜も入れ、次の日の朝１０時までです。大浴場は内湯が１つ、石の露天が１つ、檜の浴槽のジャグジー風呂が１つ、約６０度の低温サウナもあります。男女交替はありません。カランは１５個くらいあったと思います。シャワーがプラスチックで固定して方向を変えたり出来るのですが、これの性能が悪い（かなりぐらぐらする）ので是非改善して欲しい。シャンプー類はうろ覚えだけど、炭とオレンジだったような気がします。湯船の広さはかなり大きく、狭くて窮屈って事にはならないと思います。造りもなかなかです。お湯の温度は、内湯と露天が適温、ジャグジーは熱めです。内湯は掛け流し、露天は分からないけどたぶん掛け流し、ジャグジーは温泉じゃないような気がします。ジャグジーに入っていても、あまり肌がつるつるしないので。お湯は無色透明で少しつるつるになります。お湯の質は、以前泊まった長生閣明月苑の方がいいみたいです。やっぱり湯船が広いから、お湯が劣化しちゃうんですかね？脱衣所は広めで、鍵付きロッカーもいくつかあります。ここは脱衣籠の１つ１つに名前が付いていて変わっていました。バスタオルは１６時を過ぎれば自由に使えます。１６時まで川治は湯巡りをやっているので、それが終わってからって事なんでしょう。脱衣所から出るとすぐ休憩所があり、そこで樽に入った冷水・ゆず蜜・確かどくだみ茶が無料で飲み放題です。

◆夕食　１００点 -------------------------------------------------------------------- 部屋食です。運ぶペースは食べ終わって少しすると、次が来るような感じです。料理の説明も簡単ですが、してくれます。 +++食前酒+++ 河豚のひれ酒土瓶蒸し仕立て酒はあまり飲めないので、しんどかった。ヒレの香りがほのかに香る日本酒です。 +++おもてなし+++ 旬菜盛り合わせこれを食べた時、ここの味付けは美味いなと感じました。 +++お造り+++ 河豚薄造りちゃんとしたフグ刺しは食べたことが無いので、美味い方なのかよく分かりません。以前お取り寄せで食べたフグ刺しとそんなには変わらないような気がします。 +++替鉢+++ 宝烙焼きこれと同じ料理をどこかで食べたことがあるような気がします。味も似てた様な気がしますが、定番なんでしょうか？カニやタマゴは少し味が付いています。

⇒

+++焼物+++ 鮑塩釜焼き塩釜焼きは初めて食べましたが、僕は踊り焼きや酒蒸し焼きの方がおいしいと思います。でも塩釜焼きも十分おいしいです。 +++鍋物+++ 河豚ちり鍋昔焼き肉屋で食べた河豚入りスープみたいなのが激マズでふぐの鍋を避けていましたが、ここのはおいしかったです。 +++お食事+++ 河豚雑炊、香物先ほどの鍋で作ります。これもおいしかった。宿の漬け物っていまいちな所が多いのですが、ここは漬け物もおいしかったです。 +++水菓子+++ 杏仁豆腐別注料理は稚鮎の天ぷら。少々内臓？に臭みがあって、レモンがないと僕には厳しかったです。レモンを掛けても完全には消えないので、魚の内臓が嫌いな人は合わないかも。料理はおいしかったので大満足です。同じ価格帯の宿の中ではおいしい方だと思います。一番気に入ったのはおもてなしの料理なので、次に行く時は普通のプランの料理を食べてみたいです。メニューは、山なのにアワビとかフグとかなので地元の食材を使って欲しいっていう人もいるかもしれませんね。フグはプランだから付きましたが、アワビは普通のプランでも付くようです。川治は山って言っても山奥にあるわけではないので、特産品らしい特産品は無いと思います。明月苑も山の料理っていう感じはしませんでしたし。

◆朝食　１００点
-------------------------------------------------------------------- 朝食も部屋食です。ご飯は普通でしたが、料理の内容と味が良かったので大満足です。ここの鮭は独特の味付けでしたが、おいしかったです。

◆従業員　９０点 -------------------------------------------------------------------- ここの従業員はどちらかというと女性が多めで、女性は中年以上が多かったです。若い女性を見かけたのは部屋へ案内してくれた係と布団係の２人の内の１人が結構若かったです。男性の方は若いのと中年以上が半々くらいでした。接客に関しては普通です。部屋係は５０代くらいの女性で、お茶の後に初めてですか？って聞かれ、初めてと答えたのに、説明はよろしいですよねとすぐ退室しそうになりました。別に部屋の説明は無くても構わないんですが、風呂が分からないし、いかにも面倒そうだったので風呂のことだけ聞きました。するとなぜか聞いてはいない部屋のことまで全部説明していきました。全部するんなら最初からそうすればいいのに・・？？って思ったのはこれくらいで後は普通にやってくれました。廊下では従業員にほとんどすれ違いませんでした。脱衣所＆休憩所には常に２人くらいおばちゃんがいましたが、やっぱり普通でした。都会の人から見ると、そのおばちゃんは田舎っぽく感じると思います。点数はちょっとしたサプライズがあったので、８５→９０にしてあります。チェックアウトは１１時までで１１時近くまでいましたが、ここも掃除機の音が全然聞こえてきませんでした。フロントで精算し、その場でさよならです。

以前行った明月苑と比べると、部屋は伝七がわずかに上、お湯は明月苑・造りは伝七、食事は断然伝七、接客は同じ、静かに過ごすのは明月苑といった所です。料金は伝七の方が数千円高いので、どちらがいいかは人によるかな。感想コストパフォーマンスはかなりいいと思います。部屋、風呂、料理全部に満足出来ました。この内容で２万以下で泊まれる温泉地はほとんど無いんじゃないでしょうか。後は接客をもう少しがんばってもらえれば、僕的には完璧です。やっぱり川治はゆっくりするには最適の所です。

--back--