栃木県の川治温泉 長生閣明月苑に行ってきました。
川治温泉は鬼怒川から10キロほど奥にいった所にある温泉地で、旅館が約10軒の小さな温泉街です。鬼怒川同様少し寂れてしまっている感は否めませんが、川治温泉は良さそうな旅館が多く、どこに泊まるか迷いました。

僕が泊まったプランは、お部屋食プランのBコースで16950円でした。
Aコースなら14850円から泊まることが出来ます。料理の時にまた書きますが、泊まった感じはAコースの方がお勧めです。

宿には14:15分頃に到着。(イン14:00 アウト11:00)
建物は道路に面していて、道路から入り口までが2mほどしかありませんが、4台くらい並べて置けるので不便は感じませんでした。
車を停めると、中から中年の男性、中年の女性、若い女性の3人がお出迎え。ようこそお越し下さいましただったかな?そういう挨拶から始まって、世間話を少ししました。
3人の中では、若い女性が元気があったし笑顔で、一番目立ってました。
若い女性は着いてから帰りまでに1人しか見なかったんですけど、その若い女性がここの女将なんですよね。
前の女将の娘さんらしいですが、従業員よりも若いと色々大変なんだろうなと・・・いらんお節介ですね。

中に入ると、まず宿帳記入。それが終わると、ラウンジの椅子に座って、冷たい抹茶と冷たい金平糖が出ます。
N野でトラウマになりそうな冷たい抹茶も、やっぱり普通はおいしいですよね。それを飲み終えると部屋への案内となります。


ラウンジには風文庫というスペースがあり、粉から自分で作る抹茶が無料でいつでも飲めます。


廊下を歩いていると分かるんですが、絵画がたくさん飾られています。ラウンジから見える庭園とか絵画とか、高級旅館の香りがプンプンします。14850円から泊まれるとは思えないので、以前はもっと高かったのかもしれませんね。

部屋につくと、浴衣の気遣いと部屋の説明、冷蔵庫や非常口の説明などをして退室。世間話はありませんでした。
案内係のおばさんはこの時だけでしたが、説明は丁寧だったけどまあ普通かな?偉そうな書き方ですが。

部屋
広さは10畳+2畳(こたつ)+広縁が3畳分くらいありました。



バスとトイレも付いていて、トイレはシャワートイレでした。
冷蔵庫は自動計算される冷蔵庫です。
アメニティーの量は普通でしたが、爪切りや裁縫セットなども置いてあります。

眺めは広縁から見たり立って見たりすると民家があってイマイチなんですが、寝転がってみると民家が消え、窓も大きいので眺めが良いです。紅葉時期ならかなりいいんじゃないでしょうか。

花は掛け軸の下に1カ所。掛け軸は狩野〜の作品名があり、凝ってるようでした。
掃除はどこも行き届いていました。
防音は隣室のテレビの音がわずかに聞こえたくらいで、ほとんど気になりませんでした。
洗面の水がかなり冷たく、氷水が出てるようです。9月の初旬でこんなに冷たいのに、冬は水が出るんでしょうか??

風呂
入れ替え無しで翌日の朝10時まで入れます。
内湯が1つ、露天が1つでサウナはありません。カランが7つくらい?で、内湯が足を伸ばして10人くらい入れる広さ、露天が8人くらいです。
カランの配置は多少古さを感じましたが、造りは普通でした。
お風呂の温度は内湯がやや温め、露天が適温です。ちなみに39〜40やや温め、40〜42適温、42〜43でやや熱め、それ以上で熱いのつもりです。
内湯は掛け流し、露天も言い切れませんが掛け流しだと思います。
お湯は無色透明ですが、お湯が軟らかく、入ると結構つるつるになります。
傷は川治、ケガは滝(鬼怒川)という言い伝え?があるようで、川治は湯量も豊富でいいお湯でした。ただ鬼怒川のお湯の質は期待出来ないですけどね。
大浴場の入り口に休憩場所があり、たぶん夕食まで飲み物が置いてあります。
内容は柚子水とほうじ茶、冷水の3種です。
夕食後は何もありませんでしたが、翌朝はどくだみなどの漢方?6種類が混ざった飲み物があります。飲むとかなり苦くてまずいですが、体には良さそうです。

料理
食事の係はまた別の人が担当になります。
60前後位のおばちゃんで、この人がしゃべるしゃべる。大体係の人は、しゃべるかしゃべらないかなんですが、この人はしゃべる上に色々仕切ります^^;この蕎麦は先に食べてとか、合鴨の肉は何回も叩いてあるからあぶる程度ですぐ食べてとか。
今までに出会したことのないタイプでしたが、色々しゃべってくれたし、これはこれでおもしろかったです。やっぱり何もしゃべらないよりはしゃべってもらった方が僕はいいですし。
料理は会席ですが、5:55に食べ始めて、6:15にはデザート以外全部並びました。ちょっと持ってくるのが速すぎで、会席なのに1時間かからず食べ終わりました^^;;


左 :胡麻豆腐 針海苔黄身酢和え バイ貝香梅漬 川海老唐揚 焼蜀テン ミニトマト南
中央:八汐鱒 炙間八 生湯葉
右 :冷し煮物



左 :鮎清流焼
中央:山花蕎麦
右 :鯉竜田揚 茶セン茄子 青唐



左 :前田漬三種
中央:酢物 蟹絹田巻 水雲 蛇腹胡瓜 酢取長芋
右 :御狩揚焼 合鴨 玉葱 緑あすぱら 夏子椎茸 占地茸


デザートはスイカとカフェオレっぽい味のムースでし


おいしく感じたのは合鴨の肉と白い御飯。
合鴨の肉は肉の旨みがあっておいしかった。何回も叩いた成果が出た?
白い御飯は米自体は普通なんですが、ふっくらしてて炊き方が上手だった。
御飯をおかわりした時においしいって言ってみたら、前職が寿司屋だった人が炊いてるそうです。

蕎麦はいい旅夢気分にも紹介された蕎麦らしいですが、確かに他の旅館の蕎麦よりはおいしかったんですが、貴祥庵の蕎麦や覚楽のこんにゃく蕎麦の方がおいしいので、特別でもないかな。
鮎の塩焼きは少し固かったので、もうちょっと上手に焼いて欲しかったなぁ。
料理はたにがわの方が若干おいしいし、もう1歩っていう所でした。
AコースとBコースの差は、お造りの内容と馬刺しの有無と、鍋物の違いの3つだそうです。馬刺しは普通だったし、お造りの内容はカンパチが赤身に変わるとかだろうから、Aコースで充分かな。

食後に冷水が届きました。
布団を敷く係りも別の方でしたが、感じのいい方でした。
朝は朝日新聞が置いてあります。

朝食は料金相応の内容だったと思います。
鮎の一夜干しは、固くて味の付いてない所がほとんどですが、ここのは味が付いていて良かったです。

翌朝(7:00〜11:00)はコーヒーが無料です。
チェックアウトで精算して、かごに盛られた飴から好きな物を取れます。
見送りは道路に出て誘導してもらい、見えなくなるまで手を振ってもらいました。

感想
色々細かいサービスがあってコストパフォーマンスがいいし、僕はここ結構気に入りました。料理がもうちょっとレベルアップしてくれれば、文句はありません。全体的にたにがわに似ている感じで、宿にくつろぎに行ってる自分にはまた行きたいと思わせてくれる旅館です。