那須温泉 山水閣
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栃木県那須郡那須町湯本206
TEL:0287-76-3180/FAX:0287-76-3080

栃木県の那須温泉 山水閣に行ってきました。
オフィシャルページで憩い客室Bを予約。料金は、2人だと20,100円です。

宿には15:30頃に到着。(イン15:00 アウト11:00)
宿の道路を挟んで反対側とそこからさらに20mほど坂を上った所に駐車場があります。
その奥の方に20代の女性従業員が誘導していました。この女性は結構感じよかったです。
少し荷物を持ってもらい中に入ると、20代の男性従業員と選手交代。休憩所や風呂の丁寧な説明を受けながら、部屋へ案内されました。(ここはエレベーターはなく、階段1段1段が細いので2階の部屋は足の悪い方には向かないです)
この男性世間話はありませんが、説明は丁寧でした。ただ、夕食の飲み物注文でミスをしたのであまりいい感じはしません。



部屋に着くと、浴衣の気遣いと部屋の簡単な説明、あとお茶、芋ようかん、おしぼりが届きます。
宿帳記入は従業員がお茶などの用意で一旦退室している間に部屋で書きます。


■部屋 85点
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部屋の広さは8畳+6畳(これに床の間が2畳分くらい)+踏み込み。
憩い客室Bは10畳+広縁2畳なので、憩い客室A(8畳+8畳+広縁)にもしかしたらUPグレードしてくれたのかもしれません。正確には微妙に違うので、どちらかわかりません。

冷蔵庫は空だったので、持ち込み可のようです。
アメニティーは、3人なのにT字のひげ剃りが2つだったり、タオルを持ち運ぶ籠も2つだったり、忘れてるんだか忘れてないんだか・・(歯ブラシは3つありました)まあ最近はT字を使ってないので大して気にならないですけど。浴衣は1人2枚ありました。
眺望は木が禿げてたのでイマイチでした。禿げて無くても良くはないでしょうね。
写真でちらっと奥に非常階段が見えるように右側は部屋が5つくらい並んでるので、踏み込みと右側の部屋の広縁?はお見合い状態です。
幸いにも僕が泊まった日はその右側の部屋に誰も泊まっていなかったみたいです



トイレはウオシュレット、洗面とトイレは建物が古いため、少し狭いです。

花はテレビの横に1つと踏み込みのタンス?の上に1つ。
掃除はどこも行き届いていました。
防音は外は交通量がほとんど無いため全然気になりません。上の階は無かったので気にならなかったし、隣室も無かったので隣室の音も気になりませんでした。
ただ階段の隣な為、通行人が歩く音や会話は少し聞こえました。
宿の説明→http://image.blog.livedoor.jp/levin110/imgs/5/e/5e4ab7dd.jpg
こう書いてあるように、隣室がある所は少し気になるのかもしれません。

思ってたよりも広い部屋だったのですが、それを含めても普通でした。
理由はスリッパを脱ぐ所がドアを開けるスペースを入れるとほとんど無く不便(スリッパをかなり端に寄せてから畳に上がるので)、トイレも便座側に開きスリッパが遠いので不便です(便器にくっつけるような感じでスリッパを脱がなければなりません)。
部屋は古い家具が置いてあったりはいいのですが、なにかしっくりきません。
たぶん自分の家に部屋の雰囲気が似すぎててあまり宿に泊まってるっていう感じがしないからだと思います。
最近この手のタイプの新しい宿が出来てるけどここは本当に年季が入ってるので、僕みたいに昭和前半から半ばの古い家に慣れている方は何とも思わないかも知れません。


■風呂 85点
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風呂は大浴場が24時間、貸切は夜は24時まで・朝は6時からの制限があったと思います。(うろ覚え)大浴場は内湯のみ、貸切は二つあって、1つが石の風呂、もう1つが木の風呂です。
大浴場の男女交替はありません。
内湯はゆったり入れるのは4〜5人、眺望は壁で、カランは4つ(内1つはシャワー無し)です。
シャンプー類は炭でした。脱衣所にモッズヘアーが置いてあるので、そちらも使えます。
お湯は適温、ややすべすべする程度ですが、ここのお湯はかなりあったまり汗がなかなか引きませんでした。ここのお湯は、大丸温泉のお湯との事です。
石の貸切は湯船が2つあり、どちらも2人用の広さで1つは寝湯です。お湯の温度はやや熱め。
カランが1つありシャンプー類も使えますが、洗い場が外なので冬は寒いし、洗い場の反対側に5階建てくらいの建物があってそこから丸見えなので女性は洗い場を使わない方がいいでしょう。
夜は電気が点くのですぐ気が付きますが、昼間は湯船の上に屋根があったりして気付きにくいので注意して下さい。
脱衣所はかなり広いです。
木の貸切は、内湯と露天がガラスを挟んでくっついていて、内湯も露天もそれぞれ3人ゆったり入れる広さ。お湯の温度は、内湯が熱め、露天がやや熱め。
ここもカランは1つでシャンプーなどを使えます。こっちは中で洗えるので冬でも寒くはありません。
脱衣所の広さは2人分くらいです。

ここは無料の貸切が2つあって、無料の中では内容はいいと思います。
だけどもしこの貸切が無くて大浴場だけだったら話になりません。値段を考えれば、貸切を入れても普通です。


■夕食 80点
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会場食です。
一応個室になるけど上が空いてるいるため、周りの音が結構聞こえます。
運ぶペースはちょうどいいくらいで届きました。
料理の説明は簡単ですがありました。
ここは係の方が入室する時、〜〜様失礼いたしますと名前を呼んでました。係の方は20代の女性でした。



*先付*
八汐鱒ぬた
酒用の料理で味は普通でした。



*前菜*
野蒜蒟蒻割醤油掛け 芹胡麻和え 稚鮎南蛮漬 菜花唐墨和え
神那鶏ハーブ蒸し うるい、独活、梅肉和え
これもどれが美味いということもなく、普通でした。
この2つが最初に並んで、メニューを見ても料理が少なそうなのでお代わり出来るのを確認してここでご飯を頼みました。

*造り*
桜鱒、湯葉、アロエ
写真を取り忘れました。
確か桜鱒が5切れくらい、湯葉が出る所は大体同じ量なのでその位の量、アロエは確か刺身こんにゃくくらいの物が2つ。僕の家は週5で刺身が出て食べ飽きてるので、アロエは珍しくて良かった。
3つの中でもアロエが一番おいしかったと思う。プルンとしていて食べやすかった。



*焼物*
蓬麩味噌焼 岩魚塩焼 筍山椒焼 蓮根黒胡椒焼 レモン
岩魚の塩焼きも標準かな。
筍はかなりおいしくて、これは絶品でした。



*鍋*
豆乳しゃぶしゃぶ
栃木和牛のしゃぶしゃぶで、認定証付きでした。
栃木和牛は一部の生産者だけに認められた物で、炭も食べて成長するそうです。
写真は3人前で、1人当たり3〜4切れで、葉っぱはほうれん草。
普通のほうれん草と見た目も味も違うので、西洋種のほうれん草?
肉は確かに美味かったですが、しゃぶしゃぶって一番好きじゃない食べ方なんで
すよね。しゃぶしゃぶにすると味が薄くなるし、付けるタレが決まって大したこと無いし・・
次がすき焼きでこれの場合はしゃぶしゃぶの逆で味が濃すぎるし、タレが甘濃いって言うか・・
以前、茶寮宗園の肉がすき焼きっぽいって書いたのは、タレがそういうタレだったからです。
それを書いた後に知りましたが、テレビで見た松坂の和田金ていう店のすき焼きがまさに茶寮宗園のにそっくりでした。すき焼きっぽいって書いたのは当たってたけど、知識がないのがばれてしまいますね。
肉で一番好きな食べ方は、ステーキ&焼き肉です。上の2つの中間だし、タレも一番うまいですしね。



*食事*
筍飯 汁、香の物
筍飯はおいしいと思います。



*デザート*
特製柚子プリン
連れの1人はこれが一番おいしかったと答えてました。

那須高原の宿 山水閣  料理長 奥平 泰一



部屋に戻ると布団が敷いてあり、夜食が置いてありました。
夜食は、梅のおにぎり。

味の方は朝食も含めて美味い物と普通の物がはっきりしてました。
全体的には値段なりのおいしさだと思います。
ただ、量は少ないかな。
ここって1泊4万位の部屋もあるのですが、料理内容がこれだと辛いなと思って聞いてみたところ、本館と離れで内容が変わるそうです。変わってくれて良かったです。

確かデザートが届いた時に「すでに案内したかもしれないが、ラウンジ206にどうぞ」のような案内を受けました。
マニュアル通りなんだろうけど、これってどうなんかな?って思う。量が少ないわけだし、こんなタイミングで言われたらそれこそ僕みたいなのは、そこに行って欲しいから量が少ないのかって勝手に考えてしまう。(この時は夜食が付くのは知らないし)
部屋にも夜食の下に広告があるし、館内の通路にも広告があるし、酒は飲めないって言ってるのにわざわざ言う必要があるのかと・・

■朝食 90点
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食べ飽きてる鮎の一夜干しが別の物だったら大満足でした。
ここの豆腐は自分でにがりを入れて作るのですが、これは初めての経験。
朝食に宿自慢の自家製豆腐って出る所がよくあるけど、正直どこで食べてもそんなに変わらない。
でもここのはそれよりもおいしかったので、やっぱり作りたてだったからなのかな?
他の物も結構おいしかったです。


■従業員 85点
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ここの従業員は全体的に男も女も若い方が多いです。
笑顔で話したり、説明を丁寧にしたりはしてくれるのですが、進んで相手から話しかけて来るというようなことはありませんでした。
ただ質問などをすれば、栃木和牛の所に書いてあるような詳しいことまで教えてくれました。
最初の男性の注文ミスは、ウーロン茶3つって話をしたら、自家製柚子ジュースもあるって言う話があって、柚子2、ウーロン1のつもりだったんです。で、たぶんその時の話の流れ的にその男性は柚子3つにしてしまったようです。
確認しないで帰っていったから、たぶん柚子が3つ出るなと思っていたら、案の定出てきたわけです。


柚子は525円でウーロンは315円だったかな。
ラウンジ206の事といい、従業員自らウーロンを単価の高い柚子に持っていっ
たり、かなり商売っ気のある経営者が指導しているのかも・・
まあ考え過ぎかもしれないですけどね。


■感想
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コストパフォーマンスはやや悪いかな。
15000円くらいなら大満足なんだけど、やっぱり那須は観光地価格で値段がどうしても高くなるなぁ。
せめてあと3000円安ければ再訪してもいいかなと思うけど、内容が同じなら再訪したいとまでは思いません。
ここはカップルか女性グループ向けの宿なので、そういう人達ならまた評価が変わったかも。
夕食もどちらかと言えば、女性向けの内容ですしね。

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