栃木県の鬼怒川温泉 若竹の庄 別邸笹音に行ってきました。
笹音は若竹の庄の新館で、全室露天風呂付客室です。2週間前に予約したせいか最低料金のDタイプが満室だったので、その次に安いCタイプの部屋に泊まりました。Cタイプは正規で泊まると35000円ですが、ネットで予約すると31500円で少しお得です。

宿へは15:20分頃に到着。
いつもの道路を左に逸れ下っていくと、さっそく中から従業員が4〜5人出迎え。誘導されて駐車しようとすると、輪留めのすぐ横にゴミ発見。よく見ると透明のプラスチックの入れ物にコーヒーっぽいのが入っていました。ちょうどスタバに似てたけど、鬼怒川にスタバなんてあるわけ無いよなぁ・・・つーかゴミくらい持って帰れっつーの。高級旅館に泊まれば客の質が上がるかって言うと、そうでもないんだよなぁ。今までの経験上、安い所でも高い所でも必ずマナーの悪い客はどこにでもいます。
今回の宿とは関係ありませんが、朝の大浴場で使った歯ブラシとかT字のひげ剃りがカランの所に良くほったらかしになってるけど、その位片付けろっつーの。って思うのは僕だけでしょうか??自分はかなり嫌なんですが、みんな気にしないんですかねぇ・・
っと、愚痴を熱く語ってしまいましたorz

話を戻すと、車を降りロビーまで案内してくれる方に荷物を持ってもらいました。出迎えてくれた従業員さんを見ると、全員が中年の方でした。
あれ?いつもは男性女性共に若い人が多かったような気がしたけど・・中に入ると若竹の庄のロビーに通されました。ロビーには従業員が3人くらいいて、1人若い男性がいたけど他の人は中年。あれれ?前は若い従業員の方が目立ったけど、浦島太郎状態??って言うくらい、変わってました。
大丸の建物を壊した所に今の別邸笹音があり、若竹の庄と繋がっている造りだから合流したみたいですね。

ロビーに座り少し経つと、抹茶と団子が来てその場で住所と名前などが合っているかの確認。その後部屋に案内で、係の方は60前後の方でした。
宿帳記入を若竹のロビーでやったので、ロビーは笹音にもあったような気がしたので聞いてみると、普段は笹音でやっているが、今日は若竹でやってしまったっていうような回答。まあいいか。
若竹に行ったことがある人は分かると思いますが、昔美術品が飾られていた通路が笹音への通路になっています。そしてその通路が終わると、新館になるわけです。


↑これは談話室

中に入ると・・・やっぱり建物の造りが凄い。
3万オーバーの旅館には、なんて言うかそれぞれ個性みたいなものが感じられます。笹音のロビーの写真がオフィシャルにもありますが、実際の方が遙かにいいです。オフィシャルの写真だと真ん中に花がありますが、今は水晶に変わっていて夜はライトアップされ幻想的です。
あと、奥の方に本棚のような物が見えますが、これはオーディオになっています。その少し離れた所に椅子が2つ置いてあるのですが、この椅子がまた凄い。皮の椅子になっていて、座るとめちゃくちゃゆっくり沈んで行きます。
こんな沈み方をする椅子は初めてだったので、これも高いんじゃないでしょうか?!

部屋に案内されると、お茶をまた煎れてくれ、部屋の説明と浴衣を運んでもらいました。説明してる時は笑顔ですが、世間話は何もありませんでした。

部屋は8畳+6畳位の寝室+広めの広縁。
かなり高級感があって雰囲気はいいんですけど、仙寿庵には劣る感じ。
たぶん仙寿庵に行ってなければ部屋は一番良かったかなぁ。
トイレはもちろんシャワートイレ。電気がセンサーで点いたり、設備も新しめ。テレビは液晶でDVDプレイヤーもあります。フロントでDVDの貸し出しをやっていて、50種類くらいありました。
花は廊下にはあちこちあるんですけど、部屋には飾られていませんでした。アメニティーは多めで、普通の旅館よりも高そうな感じの物が多かったです。特に歯ブラシとT字のひげ剃り。バスローブもありました。

冷蔵庫は家具?の扉を開けると冷蔵庫も一緒になる仕組みでした。珍しいので写真取っておきました。
掃除はどこも行き届いていました。

防音は、外に出るとかなり激しい川の音がしますが、戸を閉めてると全く聞こえません。隣室の音も全く聞こえませんでした。
ただ上の階の足音が、夕食前は少し気になったんですが、夕食以降は朝も全然気になりませんでした。なんだったんでしょう??

露天風呂はシャワールームが別になっていて、中で体を洗えます。
浴槽の広さは仙寿庵より少し広く、細身の人なら足を伸ばして3人入れる広さでした。温度は少しぬるめで、お湯が流れる所の隣にお湯ボタン、水ボタンがあって、お湯のボタンを押せばかなり熱いお湯が出てきます。これがオフィシャルに書いてある源泉掛け流し(加水)って事なのかな??
湯船に入った時だけ、排水がゴ〜っとなりますが最初だけで気になりませんでした。
洗面の所にタオルを熱で乾かす機械があって使ってみたけど、中の強さで1時間放っておいても完全には乾いてなかったし、あまり意味無いかな。

笹音には大浴場が無く、若竹の庄の大浴場を使うので省略。
今回は大浴場には行きませんでした。

夕食は個室の食事処で18時から食べました。
料理はすべて1〜2品ずつ運ばれてきます。温かい物は温かく、冷たい物は冷たく出されました。温かい料理の皿はずっと触っていられないほど温かく、冷たい物の皿もかなり冷えているほどのこだわりようです。
メニュー表はファミレスのサイドメニューのような感じで置かれています。料理の説明も少ししてくれるんですが、最初半分はかなりぎこちなかったです。
料理のタイミングは18:30頃までちょうど良くて、それ以降はやっぱり混むからか少し間隔が開きました。
味の方は、若竹の庄より若干おいしいくらいでしょうか。たぶんそんなに大差は無いと思います。刺身の内容が良くなってたり、白い御飯が美味しくなっていたり、そんな感じかなぁ。


左:食前酒の果実酒 中央は前菜 右:寄せおくら


上左:蟹共味噌和え 上右:若草仕立 
下左:太刀魚甚田枕。箸にちょっと力を入れるだけで崩れてしまうほど柔らかくおいしかったです。下右:蛸の柔煮と桜葉蒸



左:旬の四点盛り 右:笹身化粧揚げ、水雲とろろ

米がうまかったので聞いてみたら、高根沢の米を使っていて、ここのは県内で1,2を争うとか。以前那須の旅館でも米のうまい旅館があったので、たぶんそこもこの高根沢の米っぽいので納得。(高根沢は那須の少し南)


オレンジ色のタレに浸かってる魚は穴子の稚魚で、さっぱりしていておいしかったです。


デザートは小倉寄せ


全体的に高級食材は使わず、手の込んだ料理の味付けで勝負って言った所でしょうか。
2万前後の宿なら今でも若竹の料理が一番気に入ってるけど、高級食材を使ってない分、仙寿庵やかわせみには劣るかな。

夕食後に朝のコーヒーサービス券がもらえます。
次の日コーヒー以外の物に変えられるか聞いたらOKだったので、ゆずみつジュースを飲みました。
部屋に戻ると冷水が置かれていました。
若竹に2回目行った時は朝刊を届けてくれたけど、今回は無かったので残念でした。

朝食は若竹の庄と半分くらい同じ、残りの半分は若竹の庄よりグレードアップされています。味は若竹の庄よりおいしくなってると思います。


チェックアウトは笹音のロビーでしました。
待っている間飲み物を持ってきてくれ、飲み終わると外まで見送ってくれます。そして見えなくなるまで手を振ってもらいました。

感想
料理が若竹の庄とそんなには変わらないので、本当に若竹の庄の部屋を良くして露天風呂を付けたって言う感じです。
料金的に露天風呂付にすると5000〜10000上がるので、若竹が23000だからこんなもんなのかなぁ。
自分は部屋はあまり気にしないんで、料金を考えると満足度は若竹の庄の方が上です。笹音はもうちょっと若竹と差別化した方がいいんじゃないかなぁ・・


最近3万超の旅館へ立て続けに行ったけど、たぶんもうしばらく行かないので3軒の比較。
泊まった金額は、笹音31500、仙寿庵36000、かわせみ37000です。
一番いい所の点数を100点で基準にします。

         笹音    仙寿庵    かわせみ
部屋       90    100     80 
夕食       80     85    100
朝食       90     80    100
大浴場      90    100     70
部屋の風呂    95    100     75
サービス     85    100     85
接客       90    100     75
景色       90    100     75
アメニティ   100     95     95

大体こんな感じです。
トータルではやっぱり仙寿庵が一番お勧め。