嵐渓荘の帰りに旅館　たにがわで１泊しました。
旅館には２時３０分頃到着。玄関前に誰もいなかったので、旅館の向かい側にある駐車場に駐車。（後で聞いたら、玄関前に止めればいいそうです）すると中から、男性・女性従業員が１人ずつ出てきました。荷物を持ってもらい世間話をしながら中に入ると、スリッパに履き替える所の両脇に着物を着た９０代位の女性と７０前後位の女性が正座をして、おでこが床に着きそうなくらい深々と頭を下げて挨拶。
こういう応対は初めての体験でした。緊張しますね。テレビとかでは見た事あったけど、僕が行く旅館はたまたまなのか今まで無かったです。

その後フロントには行かず、囲炉裏のある椅子に座ります。座りながら宿帳記入していると、おしぼり、茶（梅昆布茶か緑茶か忘れました）、アロエ餅が来ます。
おしぼりには三つ葉のクローバー、アロエ餅にはもみじが飾られていました。
飲み終わって部屋に行く素振りを見せれば、部屋への案内となります。

部屋は３階でした。
歩きながら浴場の説明（男女交替制）や翌朝の味噌汁サービスなどを教わったり、世間話をしながら部屋に案内されました。
歩いていると分かるんですが、エレベーターの中や通路、風呂の脱衣所などあちこち花が飾られています。
花の宿って言ってもいいかもしれません。

部屋に案内されると、浴衣のサイズやお茶を煎れてくれます。

そしてここでもお菓子（草餅の饅頭）とおしぼりが出てきます。（写真参照）あと靴下の洗濯をサービスでしてくれます。その後退室していきましたが、部屋に着いてから退室するまでほとんど何かしら話してました。

部屋は１０畳＋広縁でした。

花は踏み込みの所に一カ所飾られています。

テーブルの上には、おみやげ物の３点セットが最初から置いてあります。
アメニティは一通りそろっていると思います。
夕食前くらいまで、琴の音楽が流れています。

風呂は男女それぞれ１つずつで、内湯と露天がそれぞれ１つずつあります。カランは６個か７個ずつあります。湯船の広さは３５部屋なのを考えると、内湯も露天もちょうどいいくらいだと思います。ただ、内湯の眺めは良くないので印象としては良くも悪くもないです。あと吸い込み口の音がやや気になります。
お湯の温度は内湯が適温、露天がやや熱めです。風呂は無色透明で、特にすべすべするわけでもありません。風呂はあまり期待しない方がいいと思います。
脱衣所には冷水がありませんが、浴場から出て１０秒ほど歩いた所に置いてあります。
貸切風呂は石と檜があります。
僕は檜を利用しましたが、４５分あったのでゆっくり入っていられました。大きさは大人２人がちょうど足を伸ばして入れるくらいの広さでした。

風呂から出て部屋でくつろいでいると、夕食係の方が挨拶に来ます。笑顔で挨拶し、正座をして両手を付き深々とお辞儀。世間話をして分かったんですが、この方は僕と同じ出身地の方でした。同郷のよしみ？で、この後も色々お世話になりました。
料理は夕・朝食ともに部屋食です。
料理は三回に分けて運ばれてきました。味の方は特別うまい！っていうような物はありませんでしたが、それなりに美味しく、量もかなり多くて手が込んでいたので充分満足出来る内容でした。他であまり出てこないような料理も多かったです。

松茸のご飯は若いからっていう事で何も言わなくても、大盛にしてもらえました。実際には味噌汁の茶碗よりも一回りくらい小さい茶碗で来ます。

焼タラバは、料理長のお勧め料理１品です。

夕食が終わり、布団を敷く時に梅干しと冷水と飴が来ます。
布団を敷く係の方も感じが良かったです。

朝食もやはり量が多く、味も良かったと思います。
朝食の準備の時には梅昆布茶が振る舞われ、それを飲み終わる頃に準備が終わります

朝食終了後に外を見てみると、虹が出ていました。聞いた所、谷川は結構虹を見られる事が多いそうです。
チェックアウトの際に５円（ご縁）付きのハガキをもらいました。

感想
ここの宿はコストパフォーマンスが最高です！
細かい気配りと言うかサービスが行き届いていて、おかげで腹は常に満腹状態でした。従業員も誰に会っても、とても感じが良かったです。係についた従業員はみんな積極的に世間話をしてくるので、松島一の坊を思い出しました。
カップルでも家族連れでも１人旅でも満足出来る所だと思います。是非また行ってみたい宿です。ＪＴＢのＨＰには　たにがわと仙寿庵が載っていないので、協定旅館からはずれ
たみたいです。今でも充分９０点以上の宿に載る価値がある所だと思います。



◆hideさんが旅館たにがわに再訪しました！その時のお料理の画像を頂いたのでＵＰします(^-^)