埼玉県の長瀞にある長生館に行ってきました。
長瀞は石畳とライン下りが有名な所です。
この長生館に泊まってライン下りをすると、宿泊者専用の通路があって舟にもゆったり座れるんだとか。
春の桜も結構有名な所です。
今回自分が泊まったのは、誕生日が近い人は半額になるプラン(正確には部屋が半額で食事は普通)でした。
料金が部屋4000円+食事が5775円で合計が9775円なのでかなりお得なプランでした。

宿には16:20分頃に到着。宿の敷地内の駐車場はほぼいっぱいで
、最後の宿泊客だったのかもしれません。
まず館内に入って目に付くのが、はっきり覚えてませんが幸運の椅子だか幸せの椅子だかそんな感じの名前の椅子。
この椅子は確か皇太子夫妻も座られていて、写真が飾ってあったはずです。
今回は2,3年前に一度来ているので、目もくれずに通り過ぎたのでうろ覚えです。
まずフロントに行って、宿帳記入。書き終わるとすぐ部屋に案内されます。係の方は、40代くらいの少しぽっちゃりしたおばちゃんでした。
ここは花のおもてなしって言うとおり、通路などに花がたくさん飾られていて心を癒します。
少し歩くと風呂に通じる階段があり(エレベーターはありません)、そこで風呂の説明を受けました。

そこから15秒ほど歩くとすぐ部屋でした。
部屋に着くと、まずお茶を煎れてくれ浴衣のチェックをしてくれます。
お茶を出してくれた時、今回初めてじゃないですよね?と。自分は全然覚えてなかったんですが、どうもその人が前回の時も世話してくれたそうです。
前回は夕食が部屋食でその人に色々世話になったのですが、今は食事処の食事になってしまったのでその人とはそれっきりでした。


部屋は広さは12畳です。(1階は12畳、2階は10畳です)
広縁の変わりにベランダがあって、外には椅子があるのでゆっくり出来ます。
トイレはウオシュレット。
トイレと風呂が一緒になっているので、ホテルっぽい造りです。
冷蔵庫は申告制で、飲み物が少し入っているくらいです。
冷水は最初から置いてありました。
アメニティーの量は普通です。
防音は上の階の音が多少気になりましたが、なるべく客を隣接しないようにしてるようで、左右は特に気になりませんでした。(僕が泊まった日は満室のはずだったんですが、空室の部屋がいくつかありました。)掃除はどこも行き届いていました。


夜、庭園をライトアップします。

お風呂は1カ所のみで、男女の交替はありません。内湯が1つと露天が1つです。
長瀞には一部温泉の宿があるようですが、たぶん長生館は温泉ではありません。
脱衣所から湯船に行く時のガラスドアに、露天風呂は宝燈山の湧き水を使用しているという貼り紙がありました。
内湯の広さはちょうどいいくらいで、カランは7個ありました。露天は5〜6人くらいが入れる広さです。
露天は庭園のようになっていて、時期によっては花がたくさん咲きそうです。
脱衣所は床暖房になっているので、冬でも寒くありません。
湯上がり処に冷水とマッサージ機があります。

さて夕食。
以前は部屋食だったのですが、食事処の花水木を改装したからか花水木の個室の食事処でした。花水木の個室は部屋によっては長瀞を見ながら食事出来ます。
時間は18:30からにして、5分くらい前に行きました。
着いた時、二十歳くらいの子に「お迎えに上がらず申し訳ございません」とか言われました。
そう言えば案内係の方が言ってました。で、その子を見ると何かどっかで見たことがあるような気がするなぁって感じになるんです。あれだ。そっくりなんです。安藤美姫に。安藤美姫ファンはお試しあれ。

今回の長生館の料理は全体的に野菜中心のヘルシーメニューでした。
子供からお年寄りまで利用するプランなので、特別それが強かったです。
そのせいか、前回通常プランで泊まった時の方が食事はおいしかったような気がします。でも決して今回がおいしくない訳じゃなく、使ってる野菜は新鮮だったし、絶品ていう物は無いもののおいしかったです。
ただ野菜の割合が多かったので、僕には少し物足りない感じがしました。


左 :鮎煮浸しと夏野菜盛合せ、青豆胡麻豆富、オクラと蒸し鶏
中央:トマトのコンソメ仕立
右 :お造り 


左 :湯葉、もろこし蒸
中央:鮎塩焼
右 :丸茄子、生麩の田楽
鮎の塩焼きは焼き方は良かったんですが、塩が少しかかりすぎててしょっぱかった。ケチを付けるとしたらこのくらいかな??鮎の塩焼きと一緒に蓼酢って言うのが付いてきて、付けて食べるとまた別の味になっておいしかったです。




牛肉と地野菜のしゃぶしゃぶ
特製のタレで頂きます。



左 :鮎の紫蘇ごはん
中央:とろろ仕立の汁物と漬物。味噌汁は冷たい物で、底にとろろが沈んでいて初めて食べました。 
右 :黒糖シャーベットと季の実




デザートのケーキは誕生日って事でサービスです。

それと料理ではないのですが、長生館で出される醤油が僕はおいしいと思います。
埼玉県の地元で作っている醤油でヤマブ醤油と言うそうです。
http://www.chichibu-miso.jp/hanbai/sho_shouyu.htm
どの種類の物を使ってるか分かりませんが、ここの醤油は刺身にめちゃくちゃ合います。キッコー○ンやヤ○サのさしみ醤油よりもおいしいです。

朝食は割安なプランにも関わらず、全然手を抜かずに満足です。


写真を取り忘れましたが、写真の他に自家製豆腐もありました。
席に着くと、鮭やお茶、水などを持ってきてくれますが、かなり手際が良かったです。
朝食会場も窓際に座れば、長瀞を見ながら食事が出来ます。

感想
ここは何回かJTB90点以上の宿に登場したことがあります。
あれに載るのはほとんどが2万以上の宿なので、ここは貴重な存在です。今年は85点以上にも載りませんでしたが、相変わらずいい旅館でした。今年、点数が下がった原因は料理っぽいですね。
味はおいしいのですが、メニューがちょっと??って思うことがあるので。前回の基本プランも椀物(汁物)が3つ出て、??って感じたので。
係の応対もいいし、他には特に不満はありません。また機会があれば行ってみたい宿です。
以下は宿のオフィシャルの文ですが、その通りだと思います。

とりたててスゴイなんてものはないけれど、納得できるおいしい料理と、そんなに広くはないけれど清潔なお部屋。お風呂の露天風呂は少し自慢できるかもしれない。
22室の小さな宿は高級な数奇屋でも時代のお部屋でもないけれど秩父・長瀞での歴史は90余年。
暖かなおもてなしと、お料理と、自然を、お楽しみ頂ければと思います。