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長野県の別所温泉 かしわや本店に行ってきました。
ボディシャワー付きの部屋を予約して、1人当たり24800円でした。

別所は現在、電気自動車のモデル地域に選ばれていて、一部の旅館に泊まれば2時間無料で乗ることが出来ます。ただし、行く前に誓約書にサインと拇印、帰ってからアンケートを2枚書くことになります。
かしわや本店の入り口付近に常に置いてあったのは、日産のハイパーミニ(2人乗り)とあまり聞いたことのないメーカーのオープンカー(1人乗り)です。
僕が乗ったのはハイパーミニ。
スピードがデジタル表示で、性能は軽と同じくらいでした。エンジン音が全くないので、あまり運転してるっていう気がしなかったです。
別所の温泉街は団体客が多くて歩行者天国のような状態。
エンジン音が無いから歩行者が気付かずに車の方へ寄ってくる事があって危ないので、行って乗られる方は注意した方がいいでしょう。

宿には14:50分頃に到着。(イン15:00 アウト12:00)
温泉街の道路から少し入った所に常に男性従業員が立っていて、気付くと入り口まで誘導してくれます。入り口前に付くとさらに2人ほど男性従業員が出てきて、荷物を運んでもらってチェックイン。

こちらは談話室


フロント近くにある椅子に座り、宿帳記入をしながら抹茶、おしぼり、くるみ餅が出てきます。夕食の時間や夕食の選択する料理はどちらがいいかや朝刊は何がいいかなどを聞かれ、飲んで一息ついてると部屋への案内。

ボディシャワー付きの部屋はフロントがある本館と道路を挟んだ反対側にある四季亭にあります。本館から出て10mも歩けば、すぐに別館の入り口です。
部屋への案内は、20代の若い女性でした。笑顔で応対するし、部屋に着いてから世間話も適度にするし、感じは良かったです。
部屋へ着くと、お茶を煎れるか聞かれるので、お願いしました。
浴衣は全サイズの浴衣がクローゼットの下に置いてあり、そこから希望のサイズを出します。

部屋 95点
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部屋は113の神楽月という部屋。
(10畳+2畳の床の間)+4畳の通路+6畳の次の間+2畳位の踏み込み。
踏み込みに上がると、4畳の通路があり、左手が6畳の次の間、右手が12畳分の主室でした。6畳の方にもテレビが置いてあり、テレビが2台ありました。


その他にトイレ(ウオシュレットの洋式と男性用の便器)とシャワールームなども付いてかなり広い。洗面台も2つありました。

冷蔵庫は飲み物が入っていて、フリースペースもあります。飲み物の値段は良心的で、サービスの小梅も入っていました。
冷水も最初から置いてあります。
ここの部屋のお茶は京都の宇治茶だったかな?おいしいお茶でした。
アメニティーの量はかなり多めですが、なぜかタオルを持ち運ぶ巾着袋がありません。風呂場にはバスタオルしか置いてないので、巾着袋も欲しかった。
眺めはちょっとした庭園?がありますが、あまりよくありません。




花は部屋に入ってすぐの所にあります。
出来れば主室にあったほうがいいかな?

掃除はどこも行き届いていました。
部屋には最初から朝日新聞が置いてありました。
防音は上の階は無かったので分かりません。隣室はテレビの音がわずかに聞こえた程度でほとんど気になりません。ですが、113は北向観音様に向かう道路に面した部屋で、通行人がよく通り外の音が少し気になります。朝6時30分頃、カートの音などで目が覚めてしまいましたし。だから108の部屋は1階でただ1つだけ、ボディシャワー付きの部屋になっているんだと思います。
部屋が広くてよかったので外の音さえ気にならなければ最高だったんですが・・・
部屋が指定出来るなら、108と113は外した方がいいかもしれません。

風呂 90点
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着いた時から深夜0時まで。翌日は、朝6時から10時まで。
四季亭の方に檜の内風呂が男女交替で1つずつ、本館の大浴場も男女交替で1つずつ、貸切風呂は内湯と露天が付いています。
僕は自適の湯を除いて全部入りました。
本館の方は最初、露天岩風呂と檜風呂が男湯です。
湯船の広さは、どちらも2〜3人入れる程度でカランは1つ。
岩風呂は、大きな湯船が1つあり、10人ほど普通に入れる広さと、5人ほど入れる広さで半身浴の湯船。カランは5つで、その内シャワーが付いているのは3つです。
貸切は、1回目は40分無料。2回目は有料で2000円です。
脱衣所が広く、内湯も露天も広めで家族連れでもカップルでも大丈夫です。
内湯の方に確かカランが2つ付いています。
無料で使える貸切としては、かなり充実していました。
悠々の湯は6〜7人入れる広さで、カランは5つ。
本館も四季亭も脱衣所から出た所に麦茶が置いてあります。
お湯の質は、無色透明?でやや硫黄臭がして、入ると少しつるつるする程度です。循環かな?って思った露天岩風呂と檜風呂の表示板に掛け流しの表示があったので、全部掛け流しなんだと思います。
大浴場の造りは値段を考えれば普通だと思いますが、無料の貸切はかなりいいです。
ただ、ほぼ全部の場所で共通しているのですが、シャワーのお湯の温度と勢いが悪いです。お湯の温度を44度に設定しても、少し冷たく感じるくらいのお湯しか出てきませんでした。シャワーの勢いは体を流す分には気になりませんが、シャンプーを洗い流す時はなかなか流れません。

◆夕食 90点
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本館の個室の会場で食べることになります。
僕は一般客室でも使ってる部屋にしてもらったのですが、部屋は少し寒かったです。時間頃になると部屋に食事係の方が現れて、会場まで案内してくれます。案内は60代の女性でしたが、ちょっと注文したら、なんかすごい無愛想な返事。
案内の仕方もどちらかというと適当でした。

食事の会場は本館の2階に有り、行く前に1階で3種類の利き酒が出来ます。
会場に着くと、前菜と食前酒が並んでいます。
料理がすでにあってすぐには来ないと思ったので、連れとなんか対応悪いな〜って話してると、あらら次の料理がすぐに3つ来ました。
聞かれちゃったかな〜?その後の対応はまるで別人だったので、聞かれちゃったんだろうな^^;

ペースは前菜の次の3品はすぐに来てしまいましたが、その後は普通でした。
量はちょうどよく、味も全体的においしかったです。
目立ってどれがおいしいって言うのはちょっと難しいです。


左 :柿白合え、鮎茶漬け
中央:松茸土瓶蒸し
右 :信州サーモン、カンパチ、牛肉ももタタキニンニクの芽巻


左 :菊花南瓜、名残り茄子、子持ち鮎甘露煮
中央:松茸入りきのこ鍋
右 :カニ菊花巻き

焼き物は牛の朴場焼き、真田丸の串焼きのいづれかを選択します。
選択出来る料理は、牛肉の方は国産だけどそれほどいい肉ではないので、長野でしか食べられない真田丸(地鶏)の方がお勧め。

左:松茸御飯
右:南瓜羊かん、長野の梨

ご飯の量が足りなければ、言えば多めに持ってきてくれます。(自分は松茸ご飯を2杯食べました)長野の松茸は鹿が食べてしまうって言うニュースを見たのですが、そんなに影響はないみたいです。
鹿よりも北朝鮮の問題があってから、宿に使う分しか出回らなくなっちゃったそうです。

部屋に戻ると、布団が敷いてあって就寝用の作務衣が置いてありました。
朝は前日に頼んだ朝刊が部屋の入り口にあります。


◆朝食 80点
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夕食の係の方とはまた別の方で、60前後くらいの年配の女性でした。
朝食は和食か洋食が選べて、僕は和食にしました。


並んでいるのを見てたら、貴祥庵の朝食を思い出しました。半分くらいメニューが同じような気がするので、距離もそんなに離れてないから似ているのかな??
たらことかちりめんじゃことか海苔などは、仕入れ先が同じ?って思うくらいこの3品の味はそっくりでした。
焼き魚の岩魚の一夜干しはあちこちの旅館で出るけど、どんなに上手に焼いても元が悪すぎるような・・・これが出た時点で僕にはちょっとがっかりです。
朝食後、ロビーでコーヒーをサービス。(10:30まで)

◆従業員 90点
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基本的にロビーは年配の男性、食事係などは年配の女性がほとんどです。案内係の女性以外とスーツ姿の男性従業員1人くらいしか若い従業員は見かけませんでした。年配の従業員が多いせいか、ちょっとした間違い?がありました。
風呂の入れ替えは、夜8時と朝8時に変えるそうですが、四季亭の風呂は夜8時に変わっただけで朝は変わりませんでした。本館の方も、夕方と朝7時頃が同じで変わっていません。
朝食の係の方に言ってみたら、本館の男女の風呂を入れ替えてくれたのですが、なぜか案内係の若い女性が朝食を終えて部屋に戻る時にわざわざ謝りに来て、10時以降も入れるようにしてもらえました。

あとは、朝食にデジカメを忘れて部屋に取りに行ったら、お茶の替えは必要ない、布団はそのままって言っておいたのに、布団が片付けてあってお茶が変えてありました。でも朝食後に部屋に戻ると、何も言ってないのにまた布団が敷いてありました。しかもその布団がシーツなどにシワがなかったので、どうやら使ってない布団をまた敷いてくれたようです。
風呂のこととか布団のこととか凄い律儀な応対です。

他に気になったのは、掃除のおばちゃん達ですね。
アウトが12時までだったから、11:40くらいまで宿にいたので、掃除のおばちゃんに会う機会が結構ありました。
で、すれ違って挨拶をする人、そのまま素通りな人、近くにいて気付かない振りして行っちゃう人、離れててもわざわざ声を掛けてきた人など様々でした。
アウトを12時までに設定するならどうしてもこういう機会は増えるし、きちんとすればもっといい宿になると思うけどなぁ。

チェックアウトをすると玄関前まで車を持ってきてもらうことになりますが、玄関前は道が細いし自分で歩いて駐車場まで行ってしまいました。
男性従業員に道路へ合流するまで誘導してもらい、合流するとすぐ宿の方に戻ってしまいました。部屋から何組か帰るのが見えたけど、仲居と男性の2人で手を振り続けてた時もあったし差がよく分かりません。

◆感想
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全体的にはどれも満足出来ると思います。
ただどれを取っても何かしら抜けてる所があって大満足したものが無く、なんかもったいない宿です。とは言え、部屋はかなりいいと思うし、12時まで滞在出来たりとくつろげる宿を目指してるようなので、宿でゆっくり滞在したい方にはお勧めです。