長野県 穂高温泉 なごみ野に行ってきました。 日本の昔ながらの風景が残る安曇野にある旅館です。 なごみ野はオフィシャルページからインターネットで予約。料金は16950円 。 予約してから10分くらいで返事が届いていて、たまたまだと思いますがかなり返事が早かったです。 そして予約した2日後に宿のパンフレットと周辺の案内が郵送されました。 この辺の対応の早さは好印象で、行く前は貴祥庵よりもなごみ野の方に期待して いました。 宿には13:55頃に到着。 実はチェックインが15時からだったんですが、14時と勘違いしてしまいまし た。14時を少し過ぎたくらいに準備が出来るまで、ロビーで待たせてもらうことにしました。 ロビーはテーブルが1つ有り、3人ほど座れる椅子が1つと1人用の椅子が2つでそれほど広くはありません。椅子がある所は階段を2段下りた所にあり、少し下がった位置にあります。 天井は高く、大きな梁が目を引きます。そしてテーブルの脇に暖炉があり、その近くに本棚があって、宿の雑誌がたくさ んありました。 待ってる間、その雑誌を見てるとなごみ野の場所に付箋がしてあって、読んでみました。そこには、旅行好きのご主人が自分がくつろぐための宿を建てたと書いてありました そんなのを読んでいると期待は膨らむばかり。 さて、ここまでは良かったんですがここからです。 ちょうど中に入って10分くらいたった頃に、飲み物とお菓子(確かクラッカー )を持ってきてもらいました。その日はかなり暑く、冷たい抹茶で気を利かせてくれたんだと思います。 だけどそれを飲んでみると・・・勝手に早く来て待たせてもらってる奴のセリフじゃありませんが、はっきり言っ てその抹茶はまずかった・・。抹茶の味が薄く、しかもかなり甘かったので、たぶんガムシロップで甘くしたんだと思います。飲んだ後に余計喉が渇きました。 さらに10分位待つと、14:30頃に若い男性の従業員がお部屋の準備が出来ましたと(この宿の従業員は男性も女性もほとんどが若いです。)そして風呂の説明や食事時間が18:30に決まっているなどの説明を受けました。説明ははきはきと分かりやすかったですが、問題は説明をしている場所。座って説明はしていたけど、礼儀正しい旅館だったら客より高い位置から、しかも離れた所から説明なんて絶対にしないはず。って、偉いおっさんが気にするようなことを書いてるなぁorz そして説明が終わって、部屋に案内となったんですが・・。こっちの荷物を持つ気は全くなし。 この時点で怒りが段々こみ上げ、部屋に着いた時に怒りが頂点に。 部屋に着いても従業員は入り口までで、室内には入りません。 だからお茶も煎れないし、浴衣のサイズ合わせもありません(浴衣のサイズは大丈夫でした) やることはただ1つ。 スリッパに部屋の番号が書かれたシールを貼ってくれます(それは嬉しいけど ・・)そして一言。「他のお客さんと間違えないように注意して下さいね」と念を押されました。 世間話も何もしない所に注意だけしていくから、なんかむかつきました。ちりも積もれば何とやらです。 そしてその後、「ごゆっくりおくつろぎ下さい」とすぐに退室。 大浴場にはタオルとバスタオルが常備されてるって言うような重要な説明も無かったし、なんかなぁ。 前日泊まった貴祥庵とはえらい違いでした。 こうした一連の流れが、自分らは歓迎されてないっていう感じになり、腹が立ちました。 部屋 部屋の広さは10畳+1.5畳くらいのベランダで踏み込みはほとんどありませ ん。 10畳ありましたが、畳が少し小さめなのかあまり広く感じませんでした。 部屋の天井には大きな梁があり目を引きますが、この部屋の場合それが却ってあだに。なぜなら電気が1カ所しかなく、その梁が邪魔してベランダ寄りの場所に電気の 光が行き届きません。1泊1万くらいの宿でもテレビの上の所に電気が付いていますが、この部屋には無いので部屋が暗めです。その点も災いして、部屋自体が狭く感じ、圧迫感がありました。 ベランダは空気がおいしく、木の椅子に座れて結構快適でした。 トイレはシャワートイレ。だけど、トイレ+洗面+バスが一緒になっていて、ビジネスホテルのシングル並 みの狭さでした。 アメニティは普通で、洗面の所に手を拭く紙が置いてありますが、 壁掛け用なのに壁に掛かってないので取りづらく、使いづらい。 クローゼットは入り口にあったので、これも使い勝手が悪かったです。 冷蔵庫には飲み物がぎっしり入っています。 冷水は最初から置いてあります。 眺望は普通で、花は1カ所飾られています。 部屋の掃除はどこも綺麗に掃除されていました。 防音はほとんど気になりませんでした。 そんなこんなで、オフィシャルページを見て部屋も良さそうだと思ってたのに、 行ってみたらがっかりでした。 オフィシャルページには15室全部造りが違うってあったけど、もし他がもっといいのなら、料金が同じなんだからもっとよく考えて欲しい。 とあるサイトで知りましたが、ここは安曇野在住の建築家が設計したそうです。 少なくともこの部屋だけに限って言えば、本当に設計したのか疑問。 部屋が狭いのは、元々立っている木を切らないで建てた宿だからなのか、太い梁でコストがかかったからなのか分かりませんが、もし後者だったら太い梁なんていらなかった。 天井を見ながら、部屋でくつろぐ人なんているわけないし。 見取り図を見ると201と205が広いですが、部屋の料金が同じなので、なんだかなぁ。 まあ201が4人以上の部屋、205が3人部屋なんだろうけど。 206〜208は洋室です。 ↓に見取り図をUPしてあります。 http://levinfz.blog72.fc2.com/blog-entry-1.html 風呂 内湯が男女それぞれ1つで交替制(交替は夜中)、無料の貸切が1つ、露天が男 女それぞれ1つずつで独立してます。 貸切風呂は中に入って鍵を掛けるタイプ、露天は交替するかどうかは忘れました 。 どこに行っても、タオルとバスタオルが常備されてるのは嬉しい所。 内湯のカランは5つありますが、1つはシャワーがありません。 湯船の広さは内湯が足を伸ばして入れる人数が4人、貸切が2人、露天が3人と狭めです。でも露天や貸切は森林浴が楽しめたり、風情はあります。 露天と貸切は石けんが使えず、内湯と独立してるので少し不便です。 露天への道は屋外を通るため、冬は結構寒そうです。 お湯の質は、無色透明で硫黄っぽい匂いはありませんでしたが、入ると結構すべすべになりました。 循環か掛け流しかは分かりませんでした。 湯船に吸い込む所があったけど、湯船の外にもお湯は流れてたし、お湯の出る量もそれほど多くなかったので。 温度は適温でした。 風呂自体は普通だったんですが、この宿は休憩所が良かったです。 露天へ行く通路には休憩場所があったし、マッサージ機が2台置いてある部屋や 、その他にもかなり広めの休憩所がありました。その広い休憩所には、生け花があって花の香りが漂い、麦茶が置かれ、色々なタイプの椅子があり、フットマッサージも3台ありました。他に音楽が流れ、本棚もあり、まさに癒しのルームって言う感じでした。 また通路には木で出来たオブジェがあったり、こういう所はかなり良かったと思 います。 料理 ここの食事は希望で付けるのですが、必ず付けた方がいいと思います。お勧めです。 食事の時間は18:30からで決まっています。 食事処の形態は個室があったり、テーブルが2つの部屋や、テーブルが4つ置い てある所など様々です。 それぞれが食事処の中央にある庭園を囲むようにして作られています。 椅子やテーブルにもこだわりがあり、雰囲気もかなり良かったです。 料理の味も5250円とは思えないほど、手が込んでておいしかったです。 特においしかったのは、信州牛の利休焼と白身魚のパイ包み焼です。 信州牛は2カ所切れ目が入っていて、薬味が挟みやすくなるような工夫もありました。 普通な物もありましたが、全体的に夕食にはかなり満足しました。 あと醤油がさしみによく合っておいしかったです。 料理の説明はありませんでしたが、運ばれる時に信州牛の利休焼ですとかの説明 はありました。 メニューと同じ事を言ってるだけなので、あまり意味はありませんでしたが・・ 左:前菜の白魚の春巻木の芽マヨネーズ 、紫陽花百合根、稲荷もどき、枝豆チーズ、プチトマトの梅酒ゼリー、沢蟹素揚、春雨と、先付の山菜 中央:椀物は鱸(スズキ)磯辺焼、素麺、椎茸、針葱、柚子が入っています 右:川魚三種盛(信濃雪鱒、信州サーモン、岩魚) 左:冷鉢は焼茄子と生ハムの葛豆腐 中央:茗荷蕎麦(自家手打) 右:焼きむすび茶漬け 南京アイスのクレープ包み 黒蜜と生クリームがかかっています 食事のタイミングはそんなに時間が空くことなく、持ってきてくれました。 部屋に戻ると布団が敷かれていますが、この布団は帰るまでそのままです。 朝食も種類は普通でしたが、味も良かったし満足しました。 貴祥庵もこういう風に作ればいいのに。 朝食は川マスの味噌漬けですっていう説明だけありました。 自分は粕漬けっぽい味で好きでは無いのですが、好きな人ならおいしいはずです 。 朝食後にコーヒーをサービス。 チェックアウトをしたとき、部屋に案内された男性が見送りだったのですが、この時は車まで荷物を持ちました。 ただ、お気を付けてお帰り下さいとすぐ館内に行ってしまいましたが。 感想 行く前はかなり期待していたのに、正直泊まってがっかりでした。 部屋がとにかく悪かったことと、世間話を一度もしなかったり接客がイマイチだったことなどが理由です。若い従業員が多い宿は大抵接客がいい所が多いんですが、僕的にはここはダメで した。食事を食べ終わった時に、ありがとうございましたとかの挨拶は全員がしましたが、笑顔はほとんどありません。(正確には食事後の従業員とのすれ違いはお辞儀だから見えないのですが、全体的に笑顔が少ない印象でした) 風呂も普通で、良かったのが料理と部屋を除いた館内の雰囲気くらい(食事処や 休憩所)。 また行きたいかと聞かれれば、自分だったら同じ料金を出すなら、同じ長野県に ある「せきや」の方に行きますね。でも一度行く分にはいいのではないでしょうか。 下の3軒の宿は一番いい所を100点で基準にしています。 料金はせきやが17850、○久が17850、なごみ野が16950です。 せきや ○久旅館 なごみ野 部屋 100 100 70 夕食 95 95 100 朝食 100 90 100 大浴場 90 100 90 サービス 3軒ともコーヒーくらいで同じなので省略 接客 100 95 85 景色 100 85 95 アメニティ 95 100 90 こんな感じです。 ○久の接客は部屋係が別の人だったら、一番良かったはずです。 朝食の時の他の従業員の方は、感じが良さそうな人が多かったので。 なごみ野の料理が良いって言った割に大差がありませんが、他の2軒の旅館もど ちらも良かったから。 |