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伊豆稲取温泉 食べるお宿浜の湯
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静岡県賀茂郡東伊豆町稲取1017
TEL:0557-95-2151 FAX:0557-95-2997
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静岡県の稲取温泉 食べるお宿 浜の湯に行ってきました。
オフィシャルページでFタイプの部屋を予約。
確か僕が予約した5月は、2人が25,725円、3人が23,625円、4人が22,575円だったはずなんですが、今(7月中旬)確認したら、2人が27,825円、3人が25,725円、4人が22,575円なので、ひょっとすると値上げになったかも。
宿には15:00頃に到着。(イン15:00 アウト10:00)
値段的には滞在時間は短めで、伊豆辺りだと珍しいかも。
宿の入り口付近に男性従業員がいて、近くに行けば誘導してくれます。
少し荷物を持ってもらい中に行くと、入り口付近で従業員が5人くらい並んで待っていました。
中に入るとロビーの椅子に座り、宿帳記入。
それが終わればすぐに部屋への案内です。
フロントを見ると、フロントの後ろが生け簀になっていて、海の宿っぽかったです。
案内してくれたのは40前後の女性で、この方が最初から最後まで担当でした。
エレベーター手前で施設の説明を受けたり、泊まる部屋がある5階に着いたら非常口の説明を受けたりして、部屋へ到着。
部屋に着くと、部屋の説明を受け、お茶を煎れてもらいました。
浴衣の気遣いはありませんでしたが、大・中・小と2着ずつありました。
いつもは特大がピッタリなのですが、ここは大でピッタリでした。
やっぱり浴衣のサイズって宿によって変わるなぁ。
■部屋 90点
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部屋の広さは、10畳+広縁(2畳分くらい)+踏み込み。
これに洗面、バス、トイレを足した分くらいの広さのデッキテラスがありました。
トイレはウオシュレット。
洗面は1つで、アメニティーは少なめ。
右の画像はアメニティーポーチ。
この部屋はリニューアルした部屋ですが、たぶん踏み込み+バス+トイレは変わってないと思います。
お茶菓子は多め。
眺望は視界に入るのは一面の海。遠くに伊豆七島の一部がうっすら見えます。
角部屋のみ和室に窓が付いていて、稲取の漁港や町も見えました。
花は和室に1カ所。
掃除はどこも行き届いていました。
防音は上の階の音は全く気になりませんでした。
隣は片方は部屋が無く、もう片方はかなり先まで空いていたので分かりませんが、たぶん問題ないと思います。
デッキテラスはかなり広かったです。
おそらくハンモックがあるから座る椅子があるんだろうけど、寝そべるタイプの方が良かったかな。ハンモックは最初から広がってる物を使って、繋いでいる場所の距離を広げて高さをもう少し上げてくれればもっと良かったな。とは言え、波の音を聞きながらゆらゆら出来るハンモックはかなりお気に入りでした。
リニューアルしたのは、和室の改装とデッキテラスかな。
デッキテラスが妙に広いから前はどうだったのか想像が付きませんが、デッキテラスに出る窓の鍵に塩が付いていたので、間取りは変わってないはずです。
個人的にはデッキテラスの広さの3分の1が和室だったらもっと良かった。
ハンモックはかなり気に入ったので、点数を5点上げてあります。(ハンモックがあったからこの部屋にしたくらいだし)
このFタイプの部屋は、全てにハンモックが付いているわけではないのでハンモックが好きな方は確認した方が良いでしょう。
■風呂 95点
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風呂は夜中に清掃が1時間あって、それが終わる朝の4時頃に男女交替だったと思います。
ここは風呂もリニューアルしましたが、2つある内の1つをリニューアルしたみたいです。
古い方は、内湯、洞窟風呂(内湯)、外は立ち湯、寝湯、檜の風呂、岩風呂です。古い方の立ち湯は使い勝手が悪いです。広さはかなりあり、団体客が一斉に来る時以外は問題ないと思います。
シャンプー類は確か炭とオレンジだったかな。
お湯はややつるっとする程度で、循環です。温度は内湯がやや熱め、洞窟が適温、外のお湯は温かったな。6月下旬で温いわけですが、冬は何かするのかな??
カランは内、外合わせて15個くらい。
リニューアルした風呂は、基本は前の風呂のベースで改善した方が良い所を改善したような感じ。例えば、使い勝手の悪かった立ち湯が露天にくっついていて使いやすいとか、露天風呂の温度が温かったのがこちらは温くなく、景色を見るのに衝立が邪魔だったのがこちらでは取り除かれています。
露天風呂は遮る物が何もなく辺り一面が海なので、海が好きな方にはかなりお勧め。こっちのカランは10個くらい。
大浴場の脱衣所には冷水などはありませんが、脱衣所から出て少し歩いた所に昆布茶or麦茶と冷たい柚子ゼリーを配ってました。
そこに水槽が置いてあって、ニモのモデルになったカクレクマノミもいるので、子供は喜ぶかも。
他にリニューアルした箇所は足湯が貸切風呂の手前にオープンしました。
この足湯、広いし雰囲気も良く足を拭くタオルまで付いていましたが、僕が行った時は誰も利用してなかったな。
他に無料の貸切が5つあり、有料が1つあります。
僕は大理石の風呂を借りましたが、ジャグジーやテレビなども付いていました。お湯はたぶん温泉じゃないかな。
そうそう、HPはここが有料になってますが無料です。有料の貸切は50分で3,150円ですが、内容的には安いと思います。全然大したこと無いのに5,000円以上取る所もありますから。
お湯自体には大して特徴はありませんが、施設は貸切も多いし充実してると思います。
確か風呂の近くの通路に個人も団体も満足する宿を目指してるとかいう貼り紙がありました。それで個人利用の貸切の数を増やしたとか書いてあったかな。それも大事だと思うけど、僕的には大浴場にバスタオルだけでも置いておいて欲しいなぁ。2人で最低25,000の宿なら、バスタオルを置いてない方が珍しいし・・
あと風呂とはそんなに関係ないけど、確か7階建てくらいの建物でエレベーターが2つしかないので、風呂に行き来する時エレベーターの待ち時間が毎回少しかかった。
■夕食 80点
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夕食は部屋食です。
基本的には1品出しで、間隔もちょうどいいくらいでした。
料理の説明があったか覚えていませんが、メニュー表に詳しく説明が載っています。
■食前酒:杏
■前肴:
◎鱧南蛮漬け
夏はもを三枚卸とし、骨切りし、油で揚げ、合せ酢に漬けました。オニオンスライス、くこの実を添え、盛り付けました。
才巻海老巻繊焼
才巻海老を茹でて、背開きとし、けんちんの具(豆腐・玉子・野菜)を射込み焼きました。
◎姫栄螺磯辺焼
姫さざえの身に、玉子の素に青のりを合わせたものをつめ焼きました。
◎独活八幡巻
うどを篠にむき茹でて、牛ロースにて八幡に巻き、新挽粉を衣にして揚げました。
◎博多天豆
天豆を茹でて、二枚にし、間に黄身寿しを挟み、天ぷら衣にて揚げました。
◎松風焼き
鶏肉をミンチにし、味噌、正油、砂糖で味付けし焼きあげ、けしの実をふりかけました。
◎穴子寿し
三枚卸しとした穴子を旨煮として寿し飯で押し寿しにしました。
◎青梅甘露煮
青梅の甘露煮にタピオカパールと梅酒にて合わせました。
押し寿司はおいしかったけど、それ以外の物は値段を考えればイマイチかな。
海老の料理は梅川荘で同じ物が出たけど、梅川荘の方がおいしいくらいだった。
味的には、押し寿司以外は10,000〜15,000の宿と変わりないかも。
■舟盛り:姿、鮪、勘八、甘海老、帆立、栄螺
舟盛りは4人分で、写真は撮りませんでしたが自分で擦るワサビもありました。
1人分はそれぞれ、伊勢海老が1つを4分の1、金目2、まぐろ3、カンパチ3、サザエが細かく切ってあるのが1人3か4、甘海老1、ホタテが丸いの2つと量はそれほどでもなかったです。伊勢海老は1部屋3人から付きます。
味の方は・・・お造りは金額をある程度出せば、どこの宿でも大体同じような味の物が出ます。臭みが無く、鮮度が少し良くて、質も結構いいです。
要するにクセが無いので、美味しいけど絶品って言うほどでもなく、どこも味に大差がないのでいつもお造りについては特に何も書いていませんでした。(今までの経験だと、お造りに氷を使ってる所はそういった宿より美味しい所が多い気がします)ここはそういうのとは違いましたが、まぐろ、甘海老、ホタテについてはスーパーの刺身とほぼ変わらず。カンパチは上に書いたような味、伊勢海老、サザエは他の出す所と変わらないので、やっぱり上に書いたような感じかな。金目の刺身は初めてなので比べようがないのですが、脂がのってるし、溶けるような感じもしてかなり美味しかったです。味はビントロと中トロの中間くらいのような味。
舟盛りの中では金目が一番印象に残ってます。
ここの夜の舟盛りは高級魚だけに力を入れてる感じかなぁ。
■金目鯛姿煮 牛蒡、新蕗
金目鯛の煮付けは1部屋で1匹なので、人数が増えると1人当たりの量が減っていきます。
美味しかったけど、以前阿しか里で食べたものの方が美味しかった気がする。
僕はもう少し甘さを抑えた方が良いと思うけど、どうなんだろ。
確か土産で1匹4,200円で持ち帰れたはずですが、金目鯛高っ。
■鮑酒蒸し焼
踊るのも見れたし、美味しかったです。
鮑もどこで食べてもそんなには変わりありません。
■煮物変わり:地鯵つくねなべ
地で取れた鯵を三枚卸しとして、当り鉢にて当りすり身にして、味噌、正油、小麦粉、玉子にて味付けし、つくね地として、お客様にて野菜と共につくねなべとし、お召し上がり下さい。
自分で鰯のつくねを作って食べました。
こういう自分で作る料理好きだなぁ。
鰯のつくねはおいしかったです。
■焼鱈場蟹海鮮蒸し:生の鱈場蟹を焼き、当館オリジナルの器にて蒸しあげました。三色のたれ(チリソース、マヨネーズ、カニ酢)にてお召し上がり下さい。
ほのかに味が付いてて、たにがわや伝七で食べたものとそっくりな味。
カニ屋じゃズワイを食べるから食べたことはないけど、宿屋は何か共通なレシピでもあるのかな??
■食事:小柱釜めし 香の物
■止め椀:鮎魚女真丈 順才
旬のあいなめを三枚卸しとし細引き、すり身と合せて、真丈地として、蒸しあげました。
底とかがちょっとべちゃっとしてて、味は悪くないけど上手に炊けてるとは言えないかな。
吸物はほぼ同じ物が佳松園で出ましたが、佳松園の方が断然美味しかったと思います。
■水菓子:煮凝メロン、マンゴープリン
※出てきた順番通りに並べました。実際のメニュー表は、鮑の酒蒸し焼は前肴と舟盛りの間です。
量は普通の宿よりも少し多いってところです。
ただオフィシャルページの動画などを見て量はかなり多いと思ってましたから、その点はがっかりでした。
でも一般的な女性なら、この位の量でも食べきれないくらいかもしれません。
味については、ここは良い物とダメな物がはっきりしてます。
良い物って言っても高級食材に助けられてるだけなので、調理の上手さで美味しいものがほとんどありませんでした。
伊勢海老やアワビを出せば、客が何でも喜ぶってもんじゃないと思うけどなぁ・・
味付け的には10,000〜15,000の宿なので、もうちょっと勉強して欲しいな。
あと言いたいのは、食べるお宿って言ってるんだから、舟盛りをもっとがんばって欲しい。
■朝食 100点
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朝食も部屋食。
ここは朝から舟盛りが付いています。
1人分は鯛が2,アジが3です。
夜に食べたマグロとかよりずっと新鮮でおいしかったです。
サラダの上に乗ってるサーモンも、サーモンが嫌いなのに結構おいしく食べられました。
なぜこれが夜にも出来ないのか・・
スーパーで売ってるアジの開きは不味くて食べませんが、ここのアジの開きは美味しく食べられました。
ただ、ロールキャベツや茶碗蒸し、ところてんなんかの調理してある物はやっぱりイマイチでした。
塩辛、海苔、ちりめんじゃこ??は、海の側の味って言う感じはなく、普通でした。
ご飯の味も普通で、味噌汁は伊勢海老の味噌汁が1人3杯分ありました。
朝食は量も多く、食べるお宿っぽくて大満足でした。
■従業員 85点
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見かけた中では男性、女性が同じくらいの割合で、40歳以上の方が多かったと思います。
部屋係の方は、可もなく不可もなくといった感じで、説明も普通にするし、世間話も少ししたし、
一生懸命さみたいなのも特にどっちって言うこともなく本当に普通。
大浴場付近でお茶を振る舞ってる方も笑顔で挨拶したりしたけど、やっぱり普通。
特に印象に残ったことは何もなかったです。
■感想
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ここに行く前は食べきれないほどの刺身を食べるつもりで行ったので、夕食を食べ終わった後にラーメン1杯くらいならまだ食べられたのでショックでした。
でも、それ以上に気になったのが味付けかな。
HPを見ると以前は民宿だったらしく、民宿時代の味付けのまま高級旅館になってしまったという感じかなぁ。
おそらく料理長みたいな人は当時と変わってないでしょう。
個人的には味に自信がないならわざわざ懐石にしなくても(手の込んだ物はいらない)、民宿で舟盛りを頼んだりした時の海の幸づくしの豪華な感じの夕食にした方が良いと思う。
その方がよっぽど食べるお宿っていうイメージに合うし、客だってイメージ通りなら文句は言えないでしょ。
残す残されるのが嫌なら、量を控えめにしたプランを作れば良いだけだし。
料理が改善されるならまた行ってみたいけど、今のままなら再訪したいとまでは思わないなぁ。
ちなみに同じ稲取の銀水荘と比べると、部屋と風呂はこっち、料理と接客は銀水荘の方がいいです。
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