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◎◎食事編◎◎

今回は食事編を別枠にしました。
hideさんの料理に対しての評価もかなり読み応えがあります☆
どうぞお楽しみ下さい!

◆夕食 75点
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夕食は部屋食です。
運ぶスペースは結構早めで1時間30分位で食べ終わりました。高級旅館だと大体2時間くらいが多いので、早いほうだと思います。

食事にはかなりがっかりしました。
料理の内容にも係の方にも。(係の方は点数に入ってません)
やっぱり係の方が中年以上になると適当にやられる確率高いです・・
まず係の方から書くと、最初は入る時に失礼します、料理を置く時にも説明がありました。
3品目辺りになると、すぐ側に来てから失礼します、料理の説明は無くどうぞだけ。
適当にやってるのがよく分かるから、わざと料理の質問をして興味があるのを見せたりもしましたが、その後も料理の説明は無し。
後半になると、失礼しますは言わなくなり、どうぞだけ。世間話も無かったですね。
夕食係が客と接するのが一番長いのにどうして適当にやるかなぁ・・・ただでさえ高い金払ってるのに。
前後の柊家別館と鳥羽グランドホテルも60前後の係の方だったけど、どちらもきちんとしてたけどな。
アーネスト・スタディにまだ他の方が食べてる時間に行ったので、自分の係以外の方に2人会いましたが、どちらも高齢であまり感じが良さそうには思えませんでした。

で、肝心の料理の方は、俵屋の不思議には「旅館の粋を超えた料理」とありました。
これも感じ方なんですかねぇ。
柊家別館やホテルセントノームの山水(料理の鉄人に出場した料理人がいる所)は料金相応の味でした。(山水は1,575円の割には鰯の土佐煮、漬け物などは絶品でご飯のおかわりも出来て、接客も内装もいいのでお勧めです)
京都の味付けって他と違って独特らしいんです。
僕は料理って調理や味付けなどによって、いかに素材をおいしくするかだと思ってます。
でも京都はそうじゃないらしく、後にも書きますが、鰯の土佐煮だったら鰯の味は全然残っていません。(山水は鰯の味を残しておいしかったです)元の素材の味を全く変えるのが京都流なら、全く変わっていたのは俵屋だけだし、一流なのかもしれません。
僕の場合は違う味にしちゃうんだったら、最初から別の魚を使えば?って思っちゃうんですよね。

料理の内容自体は、あまり高級食材は使わず、手間暇で勝負っていう感じでしょうか。
お皿も温かい物は温かく、冷たい物は冷たくなっていました。
だけど、味付け&ダシは薄い、旨みもあまり感じず、僕にはそこまでおいしいとは思えませんでした。
時間を掛けて作った割には、それが味につながってないっていう感じですかねぇ・・
単に僕の口に合わなかっただけかもしれません。
夕食には20,000円ほど掛かってるそうなのですが、僕には8,000円くらいで味わえるのでは?っていう内容でした。
それなので点数が低いんです。決して不味かったわけではありません。
点数は70点にしようかと思ったんですが、京都の味付けが独特なので5点上げました。

最初に日本酒を飲みました。

フタを開けると・・・

◆先附 
白豆含め煮 蟹釜○笹巻
◆升盛り 
信田寿司 栗○南部焼
鰯土佐煮 菜の花からし和
海老艶煮 梅人参
(○は字が読めませんでした)
これはまあまあおいしかったかな。最初はこんなもんでしょう。
上にも書きましたが、鰯土佐煮は鰯の味が全く残っていなくて、メニューを見なければ何の魚か分かりませんでした。 

◆小吸物
むしり海老薄夢仕立て ○○り生姜
ダシの味はあまり感じず、柊家別館で食べたものと同じくらいの味でした。昆布だしだからダシの味があまりしないんですよね。
やっぱり吸物は鰹だしの方がおいしいです。
ちなみに茶寮宗園の吸物も昆布ダシがメインでした。茶寮宗園の場合は他にも何か入っていたようですが・・


◆向附 鮃へぎ造り
○風 山葵
柊家別館や山水でも鮃のお造りは出ましたが、全部似たような味で大差ありません。

◆煮物 鳴戸豆腐磯香仕立て
白魚 若筍 わらび 花弁百合根
ダシの味はあまり感じず(これも昆布だし)、普通かな。具の方は結構おいしかったです。

◆焼 物 鯛八幡花山椒焼
蕗の塔 はじかみ
唯一、これだけかなりおいしかったです。
自分的にはこれがメインの料理に感じました。

◆御凌ぎ 蛸小倉煮
御多福 木の芽
僕はタコとかイカの軟体動物は好きなのですが、タコの味は残っておらず無味でした。
タコに浸けてあるタレも薄味でほとんど味は感じません。
タコ自体は結構柔らかくなっています。
この料理は酒を飲む方用の料理かなっていう感じです。

◆温物 鴨摘入れ煮
聖護院大根 菊菜 針柚子
これは鰹ダシだったのでダシの味が結構しました。
でも僕的にはまだ足りないので、これも普通かな。
具の方も特においしいとは思えず、普通だと思います。

◆強 肴 赤貝 取貝 帆立 うるい 山独活
酢味噌和 芽じそ
これは居酒屋のお通しで出るような味なので、やっぱりこれも酒を飲む方用の料理ですね。これも普通です。

◆止 椀 赤出し
ご飯と漬け物がメニューに無いので一緒に書きます。
みそ汁は黒味噌で、黒味噌はあまり好きじゃないので何とも言えません。ご飯は、一口食べた印象は普通のご飯。
15回ほど噛むとやっと米の味がしてきます。
その米の味は結構おいしいですが、ちょっと美味しいっていう時間が掛かりすぎかなぁ。
藤井荘や笹音やここのご飯はおいしいのですが、何かひとつ物足りない感じがするんですよね。
それがかわせみや茶寮宗園ほど美味しいって思わない理由です。
ご飯はダシとか関係ないから、やっぱり料理は特別美味くはないのかなってここでも思います。
漬け物は、柊家別館と変わりないです。

◆水 物 苺ゼリー寄せ
おいしい苺でした。

個別の感想はこんな感じです。
満足したのが、最初と焼き物とご飯くらいでした。
汁が美味しいとは思わないのに、3品出てきたからちょっとなあ。
焼き方とかは上手だと思いますよ。
でも満足度は2万前後の宿と変わらない感じです。
ここだったら、なごみ野やみやこの料理の方が好きですね。
行った時期も悪かったんだと思います。
やっぱり京都は鱧が美味しい時期に行くのがお勧めです。
関係ない話ですが、僕は一番美味い物が集まってるのは、東京、横浜辺りだと思うんですよ。
で、旅館の粋を超えた料理って言うのは、かわせみくらいだと思っています。
かわせみだったら、東京の有名な所と同じくらいおいしいんじゃないでしょうか。
まあ東京の店にはほとんど行ってないので、単なる想像ですが。

◆朝食 95点
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朝食の焼き魚は、アジかカレイの一夜干しか鮭の塩焼きを選べます。
僕はかわせみで食べたカレイが絶品で忘れられないので、カレイにしてみました。
食べてみた感想は、美味しいけどやっぱりここもかわせみには足下にも及ばないですね。
正確にはカレイの種類も違うでしょうから、全く同じ物ではないですけど。
朝食には焼き魚がもう1匹付きますが、ハタハタです。
ご飯は昨日の夜とは違って、最初から米の旨みを感じました。でも噛んでいっても味は変わらず、米の旨み自体は夜の方が美味かったと思います。時々、ここみたいに朝と夜の米の味が違うように感じる所があります。

豆腐は湯豆腐か厚揚げ?とどちらか選べます。
僕は湯豆腐にしたら、藤井荘で出たものと全く同じセットが出てきました。
おかずの種類は少ないですが、ご飯も焼き魚も結構美味しいので朝は満足しました。

食事以外のコメントはコチラ→【俵屋旅館】