湯河原温泉 ふきや
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神奈川県足柄下郡湯河原町宮上398
TEL:0465-62-1000(代)

□おしらせ□
今回も食事編を別ページにしています。
ふきや【食事編】はコチラ!

神奈川県 湯河原温泉 ふきやに1人で行ってきました。
予約は宿に直接電話しました。
Cタイプの部屋の料金を聞くと、31,650円が1人なので36,900円になりました。
ここの1人泊はどの部屋でも+5,250円です。ここはDタイプが一番料金が安いのですが、宿HPのパノラマを見ると、3万近く出してとても満足出来るような部屋ではなかったのでCタイプにしました。
電話応対は最初に出た60前後くらいの女性はあまり良くなくて、途中で替わった若い男性はかなり良かったです。
宿の感想は2人の料金、31,650円で泊まったとしての感想です。

ふきやは以前阿しか里に泊まった時に前を通っているのですが、今回改めてすごい急坂に建ってるなぁと実感しました^^;
大体35度くらいの坂かな。サイドブレーキを一番上に上げるくらいじゃないと、下っていってしまうと思います。
オートマなら問題は無いのですが、マニュアルだと厳しいので、行かれる方は躊躇しないで入り口前に行って下さい。
宿には14:40頃に到着。(イン15:00 アウト10:30)
電話予約の時に、ご希望なら14:00からのチェックインもOKという説明を受けていました。
到着時、一旦はふきや前の道路で停車したものの、中の様子が分からないので一旦近くの病院のような所に停めて歩いていきました。歩いていくと入り口付近に従業員が2〜3人いて、その時に、さっき道路脇に少しの間停まっていた車がいたけど、行こうとしたらバックして下って行ってしまったと・・カメラが付いていて見えるんだそうですorz
でもな〜、初めてで玄関付近がどうなってるか分からないし、車がいた時に戻るのが大変そうだったしな〜^^;
宿の敷地の入り口付近の道路は車一台分しか幅がないけど、玄関前は一応2台分の幅がありました。車も4台までなら停められると思います。

車で玄関前まで行くと荷物を持ってくれようとしてくれました。
中に入るとロビーの椅子に座っている客がいたのですが、1人だったからかそのまますぐに案内されました。
僕が泊まった部屋は入り口近くの部屋なのですが、一旦そこを通り過ぎ、貸切風呂などの説明を受けてから部屋に。



部屋に付くと一通りの説明とお茶だし、浴衣交換、宿帳記入などを行いました。
お茶の写真に写っているのは、冷やしあずきとうふです。

その時に少し話したのですが、今日は直接いらっしゃったんですか?と聞かれたので、箱根の方で泊まってきました。と答えると、どこに泊まったか聞かれたので、佳松って答えると、私今年の5月まで佳松で16年働いていて、佳松では一番長かったんだそう。ついでに○○楼も泊まったって答えたけど、ふきやと佳松の仲居さん、どっちも知らなかったみたいです。
これを言ったら旅行はよくするかとかどういう旅館に泊まるとかの話になって、結局佳松と同じような話になりました。


◆部屋 90点
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泊まった部屋は302号室です。
見取り図はこちら→http://blog.livedoor.jp/levin110/archives/64864001.html
部屋の広さは10畳+4.5畳+踏み込み部分も結構広いです。(踏み込みの写真取り忘れ)
紙の見取り図が10畳になっているので10畳にしましたが、宿HPの見取り図だと主室は8畳になっています。
これはたぶん広縁部分が1畳強で化粧室が1畳弱なので、合わせて10畳ということだと思います。
ふきやはJTBのHPで調べると、建築が1974年、改築が1991年ということで若干古さも目立ちます。
部屋自体はそれほど古い感じはしませんが、広縁、トイレ、洗面にやや古さを感じました。
どこの宿でもそうなのですが、この3セットは改装をしてもあまり変わらない所が多いです。
ふきやの場合は広縁は壁などは古さを感じませんが、テーブル椅子に年季が入っていて、絨毯も少し古いような気がしました。
ただ、この椅子はふきやのオーナーのこだわりの椅子だったみたいです。
僕は年季の入った椅子だなぁくらいにしか思いませんでしたが、仲居さんに言われてわかりました。



トイレの場合はやや狭いことと、
便座があまり温かくなく、シャワーの勢いも弱かったです。
(便座の温度調節の場所は目立つ所にはありませんでした。
探すのも面倒なので)
でもその分花を置いたり、ペーパータオルを置いたり、
便座に敷く紙?も置いてあり、工夫をしてあるようです。

洗面の場合はやや狭く、洗面台の形などを見れば古いか新しいかくらいは分かります。
古さを補うため?、写真の通りアメニティーの数をかなり多くしているみたいです。
(1人の場合だと普通はアメニティを1人分しか用意しないのですが、ここは2人分ありました)



風呂は普通の広さでしたが、温泉じゃないので使いませんでした。
一応小さなガラスが付いていましたが、
確か曇りガラスだったので眺めは無いです。




ドアノブに書いてありますが、朝日の夕刊と朝刊が届きます。



テレビは世界の亀山モデル。
今年か去年のだったと思いますが、残念ながら電波がまだ来ていないらしく、アナログ放送しか見られませんでした。



浴衣の他に作務衣(さむえ)もありました。



フロントに言えばお香のサービスもあり、一晩貸してくれます。
2本使いましたが、きちんとその香りがしました。

あとこれはたまたまの事なので載せるかどうか迷いましたが、○○楼であれだけ詳しく書いてしまったので一応書きます。
固い枕、柔らかい枕が選べる枕を写真に撮ろうとしたら、トリの糞?が付いていました。
別に関係のない部分だったからその枕を使って、翌朝布団片付けの時に洗った方がいいですよみたいな感じでちょこっと言いました。



眺望は宿の庭園が見られました。
ただ、前日の佳松の庭園を見た後なので、あまり感動はなかったです。
見取り図を見ると分かると思うのですが、301と302にくらいしか付いていないので、ふきやのCタイプの中ではいい部屋だと思います。
206と207にも一応ありますが、どんなものか分からないし、字だけだからたぶんちょっとした物です。
庭園がない部屋の眺望は、湯河原の町並みが見渡せるようです。


防音は上階、隣室は全く気にならず。
夕食前30分くらい前だけ、下階の音が多少気になりました。ただ下階には部屋が無いんです。
たぶん下階は従業員の何か施設だと思うのですが、結構な勢いでドアを閉めていたり、慌ただしかったです。
見取り図を見ると、2階とそれぞれの階の奥の部屋が他より広いため、グレードが高いです。
で、2階の部屋は特殊な形になっています。
これは3階の屋上庭園の下がその部屋に当たるため、防音対策でこのような配置になっているようです。
それなので、下階は従業員の施設っぽいです。
また夕食時も厨房すぐ近くと言うことで、音が多少気になります。(宴会は無かったのですが宴会がある時はうるさそうなので、ふきやに泊まる時は団体客がいるかどうかを確認し、団体客がいる時は部屋指定した方がいいと思います)
これも想像ですが、そんなような理由から301と302辺りに庭園を作ったのかも。
その庭園の下に防音対策で部屋を作るとか、1974年当時では、かなり斬新な建物だったのではないでしょうか。
(1991年に全部改築したのかどうかは分かりません)

ここはやはり施設自体が多少古いので、この間泊まった佳松園などと比べると建物自体の凄さ?のような物は若干見劣りします。だけど、それを補うような工夫もされていると思います。
それがアメニティや作務衣やお香などのサービスです。
庭園があったりと良かったことは良かったのですが、少し満足したくらいでした

◆風呂 95点
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1階の大浴場は24時に交替ありで、9:30まで。貸切は3つあり、深夜は入れなかったと思います。
だから全部で5カ所の風呂があります。
見取り図1階の左の風呂は、内湯の造りがイマイチ、露天がイマイチ。
内湯はタイルで好きじゃないし、露天は小さく3人入れるほど。
ここには夕食後に行ったので眺めは分かりませんでしたが、宿のHPを見ると庭園が結構良さそうなので、昼間だったらまた印象が違ったかも。露天風呂も春には桜が咲くみたいだし。
見取り図の右の風呂は、内湯がまあまあ、露天がイマイチ。
木の湯船で好きだし、色合いが良かったので雰囲気が良かった。でも逆にこちらの庭園はとりあえずあるみたいな感じだった。
露天はもう一つの方と同じような感じで、こちらは朝に入りましたが、湯河原の町並みが見えました。

http://www.yugawarafukiya.com/hotsp.htm
見取り図左の内湯が↑の宿HPの最上段左の写真。
見取り図右の内湯が↑の宿HPの最上段中央の写真です。

お湯は結構つるつるになり、無色透明です。お湯は阿しか里の内湯の方がいいような気がします。
阿しか里の露天のお湯はダメだったけど、内湯は入っていて気持ちよかったような記憶があるので。
カランはうろ覚えだけど、どちらも6〜8あたりだったかな。仕切りはないです。
最高でも自分以外に2人しかいなかったので、不便に感じることはありませんでした。
シャンプー類は忘れました。ひとつが檜ともう一つあって、2種類ありました。
脱衣所は広くて清潔で、タオルも仙寿庵のように色々ありました。ただここのタオルには洗剤だと思いますが花っぽい香りがほのかに付いていて、僕はその香りが結構気に入りましたが、人によっては嫌な人もいるかもしれません。
タオルの他に冷水もありました。上のタオルのことや休憩所の写真も宿HPにあるので、見ると分かりやすいと思います。

3階の貸切は利用しなかったので分かりません。
4階から階段で行く屋上の貸切は2つあり、隣接しています。
屋上へ向かう階段の入り口に電気が点く場所があって、使用者が入り口の鍵を閉めると電気が点きます。
最初の説明で説明を受けるし、確か鍵を閉めるようにドアの所に書いてあるのですが、鍵を閉めないで利用していた方が1組いました。
手前の貸切の方が奥よりも若干狭いです。奥の方は手前の1.5倍くらい。
この屋上には静寂の石庭という屋上庭園?があるのですが、もしかしたら手前の方は見られないかもしれません。
この庭園を少し説明すると、雲海の上にひょっこり出てる山の頂きのようなものを表現しているようです。
夜にはその山にライトアップもされるのですが、なんて事はありませんでした。
まあ下にドライアイスなどで煙が出ていれば、幻想的になってまた印象も違うと思いますが、そこまでやる必要は無いですね。
これも宿HPで写真が確認出来ます。
1回30分という時間制限はありましたが(30分以上鍵を掛けたままだとフロントから連絡があります)、屋上の貸切はかなり良かったです。
僕は奥の方しか使っていませんが、湯船は木で4〜5人入れる広さでした。

ちょっと湯口の音について書こうと思います。
僕はお湯が湯船に注がれる音は、数人が入れる程度の小さい湯船ではした方がいいと思うのですが、一応その音にもこだわりがあります。具体的に何センチくらい離れていればいいかって言うのは、出るお湯の量などもあるので正確には言えません。
じゃあどういう音が良いかというと、お湯の量が多かったり落ちる高さがあまり無いときは、低い音が聞こえます。
お湯の量を少なくするか高さを高くすれば、聞こえる音は段々高い音になっていきます。
そうやっていくとある所を境に低い音と高い音が入れ替わるのですが、その入れ替わる前後くらいの音が僕は気に入ってます。
その辺の音を聞いていると、落ち着くというか癒されるというか、リラックス出来るんです。
だから、大型旅館のようにお湯がじゃばじゃば出るのは下品に感じるし、かといってお湯がちょろちょろで少なすぎるのも問題外なので(音が静かなのが問題外ではありません)、僕にはほど良いくらいがちょうどいいんです。
庭園などで水をちょぼちょぼ出すものがありますが、たぶんこれと同じ理屈です。
滝のように目で楽しむものを覗けば、音は高めの音がする庭園が多いはずです。
ちなみにふきやの屋上の風呂は一応そういう音でした。



シャンプー類はまだ他の宿では見たことがない物で(ドクターなんとかっていうメーカーでした)、試しに少しだけ出して匂いをかいでみたら結構いい匂いでした。でも、ここでは体を洗わなかったので使いませんでした。
大浴場は檜の森じゃなかったけど檜シャンプーで、僕は檜シャンプーが好きじゃないから1階にこれを置いて欲しかったな。




あと気になったのが、ドアの所のガラスがマジックミラーになっていて、
湯船の方から脱衣所が見えないようになっています。
鍵を掛けるので誰も入ってこないとは思うのですが、
何となく体を洗ったりする時に落ち着かないかなと感じました。




到着後の風呂上がり(要するに夕食前)にフロントに言えば、ビールかかき氷のサービス。


あとこれもたまたまの事なので書くかどうか迷ったのですが、やっぱりこれも枕と同じ理由で書くことにします。
朝7:30に大浴場右に入りに行った時、シャワーの所にGが1匹いました。
大浴場はよく掃除されていたし、室内も明るかったから本当にたまたまだと思いますが・・
ちなみに最近は2〜3日に一匹は必ず出る僕の家でさえ、朝にGが出てきたことはありません。
Gも湯河原のお湯に浸かりたくて、外が明るいのに出てきてしまったのでしょうか?
でもGは入湯税を払っていないので、排水口から強制退場となりました。

掲示板には点数を90点で書いたのですが、宿HPを見たら結構凝った庭園があったようなので、95点にしました。
90点か95点か迷って90点にした理由が、夜に入った片方の大浴場が全然良くなかったからなので。
部屋に続いて感じたのですが、(同価格帯の宿と比べて)造りの悪さをカバーするために?、タオルなどのアメニティや風呂上がりのビール又はかき氷などで工夫しているのかもしれません。


◆従業員 90点
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ここの従業員は会った従業員ではほとんどが女性。女性の年齢層は中高年が多かったです。
見送りの時にかなり高齢な女性がいたのですが、たぶんその人が女将っぽいです。最低でも80歳くらいは行ってそうでした。
ここは廊下を歩いていたりで何か困っていそうなら、積極的に声を掛けてきます。
風呂の後探索をしていたら、2人の女性に迷ってるのと勘違いされて、声を掛けられました。
さらに続けていると、最初に声を掛けられた女性に計3回会って、最後には「この奥は行き止まりですよ」など案内されました^^;
古い家具などが置いてあったり、美術館に置いてあるような屏風があったり色々あるので探検しました。
ふきやのオーナーはそういったものに凝っているそうです。
誰にあっても感じが良さそうに見えたし、泊まって不快に感じることも無いのかなぁと思いました。
あ〜そうそう、ここでも玄関前に車が移動出来ないと思ったので、自分で車まで行きますと言っておきました。
で、部屋係の方と話したのは半分くらいが佳松のことで、佳松はイモビのやり方を教えてないのにフロント前まで移動してあったって言ったら、プライドがあるのか?じゃあ大丈夫ですよ。と、ロビーでお待ち下さいと言われました。
でも車が動かせないと、やっぱり係の若い男性が言いに来ました。次の宿からは言わないでみようかな。




帰りに土産でアジの開きを頂きました。
僕はてっきり、枕の事でくれたのかな?と思ったのですが、他の客にも渡していたようなので関係ありませんでした。
気になったのが、ただでさえ今は食中毒にうるさいのに、魚の生ものを土産に渡して大丈夫なんでしょうか^^;
会話の時にさりげなく今日はどうするか聞いてきたので、帰ると言ったから生ものを渡したのかもしれませんが・・


感想
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ここのコスパは少しいいくらいです。
僕は施設が古くなってきているので、それを補うために色々なサービスをしていると感じましたが、もし昔からやっていたら凄いことです。
以前同じ湯河原の阿しか里に泊まりましたが、そちらと比べるとふきやの方があらゆる面で優れています。
だから湯河原の中ではかなりお勧めな宿です。
でも、前日泊まった佳松と同じ料金なので、そちらと比べてしまうと佳松の方に行っちゃうかな。
続けて泊まっただけに余計にそれが目立っちゃいました。

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