箱根芦ノ湖温泉華の宿ふくや(後編)
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神奈川県足柄下郡箱根町箱根571−18
TEL:0460-86-2121

【ふくや 前編】


◆夕食 100点
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部屋食。準備は30分前に来ます。
開始時間は指定した時間、ほぼちょうどに来ました。料理はほぼ一品ずつ届きます。料理の説明は簡単にしてくれました。
佳松の時のような雑談?、ばくだいとかのマニアックな話はありませんでした。
かかった時間は90分ぐらいなので、普通かな。

■食前酒:梅酒
食前酒では結構強い酒でした。翌日の海石榴でも梅酒でしたが、僕には全く同じ味でした。

■先付:胡麻豆腐
?の芽、なめこ、?は「木葱」美味出し汁





佳松同様、ちょうどいいダシ汁。
豆腐とかの濃さもバッチリだし、ホント旨い。


■前菜:バイ貝旨煮
菜の花、子持ち若布、烏賊酢取り、りんごサーモン巻、蚕豆




バイ貝って言うのはちょうど良い味でおいしかったし、子持ち昆布もちょうど良かった。
烏賊もおいしければ、りんごとサーモンも合ってたなぁ。


■椀:鴬海老シン薯
筍、梅人参、口木の芽




このお椀もおいしかった。
僕の記憶だと最初に行ったかわせみや仙寿庵の汁がこんなような味だった。
でも2回目のかわせみはそれ以上においしかったけど。


■造り:季節の鮮魚
妻いろいろ 山葵




お造りは佳松とほぼ同じ内容で、
マグロ、アオリイカ、ヒラメ。
佳松と同じくお造りもかなりおいしかったです。
ただ佳松の方が種類が一種類多いし、微妙に佳松の方がおいしく感じました。


■凌ぎ:稲庭うどん
ふきの唐、七味




稲庭うどんも佳松で出たなぁ。
佳松は冷たいうどんだったけど、
こちらは温かいうどんでした。
味は変わらないと思うのですが、
稲庭うどんは冷たい方がおいしいかな。



■進肴 お寿司いろいろ

さて、ふくやの名物の寿司懐石。
藤井荘やゆめやなど、宿の名物?に特別旨いと感じたことが僕は無いのですが・・・

ここふくやも特に最高と言うわけではなく、おいしいことはおいしいけど、他でも食べることが出来そうな寿司でしたっていう感想です。と言うか、他の料理がおいしいので、これが一番不満な料理になってしまいました。
まあ宿の方も自分で言ってましたけどね^^;
寿司って言っても、一つが小さいし、期待するような物じゃないって。
前菜の時に佳松と同じくらいおいしい。で、こっちは寿司懐石だって聞いてます。の様に言った時に、そう答えてくれました。食べてみたところ、確かにその通りでした。

寿司は普通サイズの半分くらいでしょうか。
いくらとかおいしかったし、マグロやヒラメは漬けなので分かりづらいですが、お造りがおいしいんだし元は旨いはずです。
でもシャリが押し寿司のように潰してあるので、おいしさは伝わりづらいかも。

■焼物:帆立バター焼き
温野菜 レモン

これがメインぽいからメニューを見た時はガッカリしたものですが・・・
最初ホタテを何も付けずにそのまま食べたら、バターの味が強すぎてダメだなぁって思いました。
ところがその後、レモンを掛けたら、全然別な味になりました^^;
ホント絶妙な味になるんですよね。
で、さらにビックリしたのが野菜の方。
これって佳松やゆめやで似たような味の物を食べましたが、それをさらにおいしくしたような感じ。
本当においしくて、これなら自分にとってはかわせみの特薦の一品並に満足する料理でした。


■:煮物
海老芋、合鴨つくね、青菜、木茸、くこの実(メニュー表は果に見える)




これもおいしかったなぁ。
ホント、どうやって作るんでしょう^^;


■酢の物:蟹、うるい酢浸し榎/■食事:白御飯、赤出し汁、香の物
酢の物はまあまあおいしかった。
やっぱり酢の物がおいしい所ってあんまり酢の味がしないところが多い。自分が酢が好きじゃないからかもしれないけど。

御飯は魚沼産コシヒカリ。
白い御飯は佳松よりもおいしいみたいです。
でもやっぱり魚沼産コシヒカリじゃ、御飯だけで食べられる御飯にはならないかな。会津産に変えてもらえないかなぁ?
赤出しの中に油揚げがあるのですが、網焼きで焦げ目が入れてありました。それが細かく刻んでありましたが、その細かい物の内の一つが結構焦げてました^^;ちょっと焼きすぎたみたいです。一つだけだったから外せば良かったのに。


■デザート:牛乳羹と季節の果物




なんか事情があって、牛乳羹は出来なかったとのこと。
代わりにマンゴーでした。
マンゴーの他は柿とイチゴ。
最初にマンゴーを食べたら柿の味が微妙にしたけど、切る順番を逆にすればいいのに。
気のせいかもしれないけど・・


平成20年2月 華の宿 ふくや 調理長 大島真一(佳松の料理長のお弟子さんらしいです)

いや〜、ここの料理は本当においしかったです。
佳松がおいしかったから期待してたけど、期待通りの味で佳松並に満足しました.
全体的にかなりおいしい料理が続く佳松に対して、ふくやは波が少しあったかな。それほどおいしいって感じなかった寿司の後に絶品のホタテバター焼きが来たり。
佳松は京都っぽさを感じたけど、こちらでは全然感じませんでした。だからどっちかって言うと、波もあることだし、料理全体はかわせみに似てるかな。かわせみと佳松は味のタイプが全然違うけど、ふくやはその中間てとこでしょうか。
まあこの3軒はいつ行っても最高の物を食べさせてくれるのは間違いないでしょう。

◆朝食 95点
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部屋食。




ここのアジは変わった切り方でしたが、結構おいしかったです。

御飯も夕食同様おいしく、やっぱり御飯は佳松よりもおいしいみたいです。
でもその代わりに他のおかずにパワーがありません。

マグロは夕食に出た物とは全然味が違って、質が普通の物になってます。
5品乗ってる皿の他の物も、まあまあですが特においしいって物もありません。

お粥は、佳松はちょうど良い味に仕上がってましたが、ふくやは塩気が全然ありません。煮物も同様で、佳松はおいしかったのですが、ちょっと手抜きぽかったかな。

一つ変わった味だったのが、茶碗蒸し。
これなんだろ?普通の物よりクリーミーなので、一工夫しているようですが・・・
チーズが時々入っていますが、絶対にチーズではありませんでした。
なんか微妙にマヨネーズっぽい味がしたのですが、マヨネーズは使ってないそうです。でも何か使ってるのは間違いないのですが、教えてはくれませんでした。(当たり前か^^;)
これはこれでおいしかったのですが、僕は普通の茶碗蒸しの方が好きですね。

点数は佳松と同じなんですが、御飯や焼き魚があっちより満足したっていうだけなので、同じ点数でも佳松の方が僕はおいしいと思います。





朝食後にコーヒーか紅茶をサービス。
精算は部屋でして、帰りは見えなくなるまで見守っていました。


感想
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佳松の姉妹館なだけあって、点数は佳松に似たような感じになりました。
佳松と比べると夕食と接客が同じくらい、朝食がわずかに佳松、部屋と風呂は佳松かな。
全体的にふくやよりも佳松の方が力を入れてる感じがしました。
(本館なんだから当たり前かな?)
そんなわけでどっちかに行くなら僕は佳松の方がお勧めですが、
小さい宿が好みの方などはふくやの方が良いかも。


【ふくや 前編】

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