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箱根芦の湯温泉匠の宿佳松
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神奈川県足柄下郡箱根町521
TEL:0460-83-6661 |
□おしらせ□
今回も食事編を別ページにしています。
匠の宿 佳松【食事編】はコチラ
神奈川県の芦ノ湖温泉 匠の宿 佳松に1人で行ってきました。
予約は電話で直接予約。料金を聞くと31,650→42,150で1人だと+10,500かと思って他の部屋を聞くと、34,800→47,400だったのでイマイチ料金UPの仕組みが分かりません。
電話応対はまあまあで、まだ日にちがあるのでパンフレットを送ってくれるとのこと。電話から2日後にパンフレットと周辺の案内や地図が届きました。また、宿泊日の何日か前に電話があって、御殿場方面と西湘バイパスだったかな?は通行止めで使えないという連絡がありました。
あと3万の宿で8畳一間は狭すぎると思って、部屋指定を103の12畳にしましたが、それが結果的には大正解でした。
感想は31,650円で泊まった時の感想です。
佳松は箱根の関所からかなり近い所にあります。
そこから少し離れて車が一台しか通れないような狭い道を少し進むと、佳松がありました。
立派な門を抜けるとすぐ建物になります。
宿には14:40頃に到着。(イン15:00 アウト11:00)
到着すると50代の男性がすでに外にいて、チェックイン出来るか聞いた所大丈夫夫とのことでした。(ふきやの仲居さんが教えてくれたのですが、途中の道にセンサーが付いていてそれでお客が来たのが分かるそう)荷物を持とうとしてくれましたが、自分で運びました。僕は言われなかったのですが、ここは館内に入るとお帰りなさいと言ってくれます。(館内見学の時に遠くの方で聞こえました)
館内に入ると、まずラウンジに通されます。
先客がすでに2組いたのもあると思いますが、1人だったので一番奥の席に通されました。
アイスコーヒーか抹茶か選べましたが、僕は抹茶にしました。
抹茶が来るとすぐに飲み干したのですが、すぐに部屋への案内とはなりませんでした。
他の方はまだ飲んでるようでしたので、来た順番通りに案内するみたいです。
一組案内されると3〜5後に次、また一組案内されて3〜5分後が自分でした。
で、その飲み終わって待っている間、席が2つ隣の老夫婦(60代)の男性が1人なのが不思議なのかちらちら2,3回こっちを見てました。その後、その老夫婦に案内の順番が回ってきたら、男の方がもうここに来るのは4,5回目だとか、料理長がいないと来た意味がないとか。出た。高級旅館に来ると時々見かける、私は常連です自慢。
ちらちらこっちを見てたし、どうせ自分がいるのを知ってて聞こえるように言ってるんだろ・・・
Uzeeeeeeeeeeeeeeeee!!!
こういう事を言う人って聞かれてもいないのに、必ず自分から言い始めるんだよなぁ。ストレス解消に1人でゆっくりしにきてるのにうんざり。
(ここから下のグチは佳松とは関係ありません)
これとは関係なく、若いのが来ると高級旅館の品位が落ちるとか言われる事があるけど、じゃあおっさんと若い女の2人でいかにも市原悦子が出てきそうな現場はどうなのか??そっちの方が品位が落ちると思うんだけど・・
高級旅館に泊まっている時は、人数もかなり少ないけど若者ではまだ変なのに出会したことがありません。
ある程度の値段の宿だと泊まれればどこでもいいっていう若い客は来ないので、マナーはきちんとしてます。
ふきやがそうだったけど、宿泊客に若い客が何人かいてマナーがきちんとしていました。
あんまり高級だと利用者が少ないし従業員が片付けてしまうので1泊2万くらいの宿が一番分かりやすいと思うのですが、おっさんはほとんどが体を拭かないで出るとか、T字のひげ剃り置きっぱとか、タオルをお湯が流れてる湯船の縁に置くとか、脱衣籠に使ったタオルやタオルが入っていた透明な袋を籠に置きっぱなしなど、大浴場のマナーが悪いことが目立ちます。(これって根底に高い金払ってるんだから、汚して当たり前みたいに思って使ってるからなのかな)
部屋でうるさくするのは、大抵がおばちゃんグループですしね。
若いのであったのは、松島一の坊のジャグジー風呂に1人で入っていたら、7歳くらいの子供と30代前半の親子連れがきて、子供がいきなり目の前に飛び込んできたくらいかな。その時、その親は叱りもしないで苦笑いしてただけ。
せっかく家族連れで来てるからと何も言わずに広い露天の方に移ったら、今度は少ししてその広い露天で水泳を始めてたっけ。ホント、どうしようもないバカ親だった。こういう一部の人間が、子供お断りの宿を増やすんだよなぁ。
僕が言いたいのは若い人でも格式とかそんなものは気にせず高級旅館に泊まろうぜ!って事です。(上に書いたような客はさすがにごめんだけど)最初から高級旅館に慣れてる人なんていません。何軒か行ってるうちに慣れていくんです。それに歳を取って相応しくなってから泊まるとかいう人もいますが、それも関係ありません。
だって歳を取っても周りのことを考えない、相応しくなっていない方も泊まりに来てますから。
でも相応しくなってから泊まるとかを気にしてる人は、例え日常生活でもマナーとかを考えて行動してる人だと思うんです。だからそういう人は今泊まっても大丈夫だと思うし、もし今はダメでも、泊まっていく内に必ず相応しい人になるはずです。
グチ終了〜話を戻します。
部屋への案内は20代後半くらいの女性でした。
(ふきやの係の方の話だとこの方も知らないから新しい人だそうです)
歩きながら貸切の説明を受けながら部屋に向かいました。
庭園の鯉が金色だったので、
「鯉が金色なんですね〜」と言ってみると、
静岡の方でそういうのを専門に作る業者があって
そこから買ってるとのこと。
宿泊棟に着くと、大浴場の説明をするのに遠回りをして歩き、部屋へ向かいました。
部屋に着くと浴衣合わせやお茶を煎れてもらいました。
また、足袋は5色の中から選べました。
宿帳記入は部屋でしたと思います。
金庫の説明など部屋の説明も簡単に受け、その後退室。
◆部屋 95点
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泊まった部屋は103です。
部屋の広さは12畳+かなり広めの踏み込み(畳は確か6枚あったけど、広さ的には4.5畳くらい)。
最低料金の部屋は3室あって、1階が12畳、2,3階が8畳になっていますが、間取りを見ても広さは変わらないようです。
見取り図はこちら http://blog.livedoor.jp/levin110/archives/64813874.html
行く前は金額の割にかなり狭そうで不安だったのですが、部屋以外の踏み込みやトイレや洗面、風呂などの部分がかなり広く狭さは全く感じませんでした。ただ、この宿は1階の眺望が庭園、2階が特に何もなく、3階が芦ノ湖を見渡せる部屋になっています。だから2階に泊まるのは避けた方がいいと思います。庭園が見事なので、お勧めは1階ですね。
3階の芦ノ湖バックに富士山と言うのもいいかもしれませんが、富士山は冬じゃないと霧が出て見えないことが多いらしいし、富士山を見るなら河口湖の方がお勧めです。
朝日の夕刊が夕食時間の30分前に係の方の挨拶と一緒に届き、朝日の朝刊も届きます。
トイレはウオシュレットでトイレに小さい洗面付。
冷蔵庫は最初から飲み物が入っていて、それとは別に冷水が最初から置いてあります。
洗面は1つで、アメニティーの量は普通です。
枕はそば枕か羽枕が選べます。
石のお風呂が付いていて、ちょうど足を伸ばせるくらいの湯船の大きさ。
洗い場も普通の広さがありました。
出てくるお湯も半分温泉なので結構つるつるします。
この宿にはカーテンがないのですが、部屋の外にあるライトが12時過ぎでも点いているので、真っ暗にして寝る人には辛いかも。
眺望は上にもちらっと書きましたが、宿自慢の?庭園が見えました。
僕はここの庭園がかなり気に入りました。
やっぱり庭園はある程度の広さ、高低差が必要だと思います。その遠近感や高低差を上手に使って、木などを配置して魅せてくれる庭園が僕は好きです。あとはちょっとした川や池がある方が好きです。
というわけで、部屋から見える庭園としては、佳松が最高です。
他の旅館もまた違った良さはありますが、俵屋の翠の部屋の庭園はちょっとこじんまりしすぎ、茶寮宗園はちょっと広すぎかな。気に入ったので庭園の写真を何枚か撮りましたが、写真ではその良さが伝わっていないので、実際はもっといいのに残念です
※左上の画像のみ、ラウンジから見た中庭の庭園の景色です!!
夜にはライトアップもされますが、昼間の方がはるかにいいです。
防音は隣室の音は全く気にならず。廊下の音も入り口から部屋まで直線にせずに防音対策をしているようなので、他の宿よりも気になりません。夕食の時はドアを開けたままなので、その時だけは多少聞こえます。
また宿もそれを分かっているから、パントリー近くの部屋を安い部屋にしているのかもしれません。
上の階は多少気になり、歩く音はすると思います。17:30頃に歩く音や何かを押したり引いたりする音が5分くらいと水が激しく流れる音が1回しました。
たぶん押したり引いたりする音は掃除機で(吸い込む音は聞こえなかった)、水が激しく流れる音は風呂の掃除をして水を流した音だと思います。
夕食係の方が挨拶に来た時に「ここは静かに過ごせるでしょう」みたいに言ってきたので、さっき掃除機をかけてるような音がしなければ静かだったと答えました。前日に4時間くらいしか寝てないから、機嫌が悪いのです^^;
その時に聞いてみたら、上階に宿泊客はいないとのことでした。
匠の宿って言うだけあって、天井の模様、襖の模様、テーブルやゴミ箱の家紋など細かい所にまで気が配られているようです。
(ちなみに家紋は近くに箱根の関所があるから、徳川の家紋なのかと思って夕食の時に聞いてみたら、似てるけどオーナーの家紋なので違うそうです^^;)
こういう遊び心というか細かい所にまで気を配ったものが現れ始めるのは、1泊2万辺りから。
でもやっぱり一番気に入ったのは庭園です。この庭園は見事でした。
ふきやで佳松はどうでしたと聞かれ、庭園と料理が素晴らしかったと答えると、佳松のオーナーは庭園が好きで庭園に相当金をかけてるとのこと。やっぱり高級旅館はそういったオーナーのこだわりの様なものを表現する場でもあると思いますので、名実共に高級旅館だと思います。
◆風呂 90点
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男女交替は夕食後で、時間は忘れました。夕食後に交替を知らなかったので、駿河の湯にしか入っていません。
内湯が1、露天が1あります。造りは内湯はイマイチで露天は結構いいです。内湯は4人ほど入れる広さで確か石造り。
大型旅館の風呂みたいにお湯がじゃばじゃば出てます。(この規模でここまで出す必要は無いかな)
ここのお湯は芦の湯温泉が50%と水50%のブレンドらしいのですが、この内湯に関してはほとんど体がつるつるしません。
部屋の風呂と露天や貸切は結構つるつるになるので、出るお湯の量も多いし、もしかしたらここだけは温泉じゃないかも。
露天は内湯の倍くらいの広さで岩風呂。打たせ湯があり、ここから硫黄臭のする温泉が流れているようです。
部屋からの庭園に比べれば大したことはありませんが、一応小さいながらも庭園があります。
カランは5あり、仕切りもありました。石けん類はKOSEでした。
脱衣所はそれほど広くはありませんが、部屋鍵をしまう金庫があったり、タオル・バスタオルは使い放題でした。
2回入りに行って、2回とも僕以外に誰もいなかったので貸切状態でした。
脱衣所を出た所に休憩所があって、たぶん夕食前は冷水(夕食後に行ったら何もなかったので)、
朝食前7:00〜8:30は味噌汁サービス、その時冷水もあったのですが味噌汁と一緒になくなるっぽいです。
味噌汁は何の味噌汁か忘れましたが(金目だったかも)、まあまあ美味しかったです。
60代くらいの男性従業員がいてネギを少し入れて作ってくれました。風呂に入る前にも自分でよそって飲んだのでこれは2杯目です。
他にマッサージ椅子1台と腰専用のマッサージ機が2つありました。
貸切風呂もあり、無料で使える貸切風呂としてはかなりいい方です。
湯船の広さは4人が入れるくらいありました。カランは確か2つあったかな。
タオルが常備で、バスタオルはないので部屋から持っていきます。
貸切風呂の写真に僕が少し鏡に写ってしまったorz
佳松に泊まって一番不満が出そうなのは、この風呂かな。
安い料金だからまだいいけど、露天風呂付客室に泊まった方だと不満が出そう。まあそれでもかわせみの大浴場よりはいいと思いますが。
◆従業員 95点
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ここの従業員は会う人の中では男性よりも女性の方が多め。係の方の話だと男は若いのが多いみたいです。
女性はまばらだったかな。女将っぽい方には会いませんでした。
さて、高級旅館は接客にもこだわりがあるようで、1つのテーマみたいなものがあることが多いです。
ここは、「肩の力を抜いてゆっくりしてもらおう」かな。
礼儀作法のような物はあまり重視してないみたいで、たぶん初めて行く方でも気軽に過ごせると思います。
着いた時にお帰りなさいと言うのも、おそらく緊張をほぐすのに言ってるんでしょう。
接客は、かわせみのように礼儀作法を重視する所とか、佳松園や藤井荘のように細かい気遣いをする所とか色々ありますが、1つだけ気になってるところがあります。
それはまだ行ったことのない海石榴。
以前伝七に泊まった時に日本の宿の女将特集みたいな本があって、そこに海石榴の女将も載っていました。
本に書いてあったことを簡単に書くと、一般的に接遇はお客とのやりとりの様なことを指すが、私はそうじゃないと思う。料理などがあって、それに合わせるのが本当の接遇だみたいに書いてありました。言ってることが難しくて、泊まってみないと分かりません^^;
でも高級旅館はこういう風に女将にこだわりがあって、それが従業員にまで浸透していることが多いです。
前から言ってる女将がいいと接客がいい所が多いというのは、そういう事です。俵屋に泊まれば、それがよく分かるかな。
また話が逸れましたが、ここの点数はいつもだったら90点の内容でした。
なぜ95点にしたかというと、食事係に付いた方が研修生だったのですが、全然分からなかったのです^^;
言われるまで研修生とは分からず、言われても信じられなかったけど、名札に研修生と書いてありました。
本人は歳だからと言ってたけど、何か言った時の受け答えとかもしっかりしてて、とても研修生には思えませんでした。
それなので、前からいる人ならもっと良いかもしれないので、5点上げておきました。
あと他の宿では無いサービスに車の水洗いがありました。
それをお願いしたのですが、その時にイモビライザーが付いてて車は動かせないと思うんで、動かす時は言って下さい。と言ったのですが、水洗いの時は車を動かさないそう。
だからイモビが付いてる場所とか何も教えていないにも関わらず、チェックアウト時に玄関まで車が移動してありました。
これにはびっくり。
チェックアウトは朝食後に何時にするか聞かれ、11時と答えたら10:40頃に部屋に伺うと。で、ラウンジに行って、飲み物を飲みながら精算。
帰り際、朝食時に喉にしみると言ったからなのか、のど飴など4種類の飴が入った袋をもらいました。
その後、表に出て見えなくなるまで見守っていました。
感想
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佳松は宿のHPやJTBに置いてある写真とかを見ると画質が悪いです。
写真は良いのに実際は悪い所って結構あるけど、ここは全くその逆で、写真でかなり損してると思います。実際は写真よりももっと良い感じがするんですけどね。
宿の内容は、匠の宿の名に恥じない宿でした。
匠っぽく感じたのは、庭園と料理です。どちらも本当に良かった。
ここは高い料金を払っても満足出来る数少ない旅館です。
ちなみに僕が3万以上出して全体的に満足したのは、仙寿庵と佳松くらいです。
片方の風呂に入ってない事だし、ここには必ず再訪すると思います。その時は姉妹館のふくやとセットで泊まってみるかなぁ
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