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飯坂温泉 御宿かわせみ 【後編】
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福島県福島市翡翠の里2-14
TEL:024(543)1111
【前編はコチラ】 |
■夕食 100点
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部屋食。
ここは係の方が最初から最後まで同じなので、案内してくれた30代前半の女性です。
運び方は最初から最後まで一品出し。料理の説明もあります。
食事の時間は確か2時間くらいです。
最初の方の金の細長い皿?に乗っている料理で少し遅れて食べ終わる前に椀物が届きましたが、その次のお造りは時間をおいて持ってきてくれました。
これをゆめやでもやって欲しかったんだよなぁ。
あと烏龍茶を頼みましたが、栓を開けてくれなかったな・・・これはちょっとがっかり。
■濁り酒とカラスミと○○院大根。
酒は結構効きましたorz。
カラスミはおいしいけど、確か仙寿庵のも同じ様な味だったなぁ。
■蒸鮑蕗の春香白和え
これはかなりおいしかったです。
またいつも通り、一つ一つ食べたのですが、どれも良かったです。
やっぱりこういうのを食べると、他の旅館と違うなぁって思います。
■季節の盛り合せ
左から鴨肉、その奥がトリュフを混ぜた料理、なまこ、ふぐの唐揚げ、
菜の花の辛子和え、手前がフォアグラ、奥が1週間つけ込んだチーズ
鴨肉はおいしいけど、佳松のはもっとおいしかったかな。
生ガキとかなまこは大嫌いなんですが、ここのは食べられたっていうか、おいしかったです^^;
生臭さみたいなものは完全には消えていないのですが、それが程よくてちょうどいい味でした。
ふぐの唐揚げは普通かな。他の旅館でも食べられそうな味です。
菜の花もおいしかった。朝食にもほうれん草のお浸しのような料理が出るけど、どちらも本当おいしいです。
チーズも普通食べられないような味のチーズでした。
トリュフとフォアグラは似たような料理を食べたことがないので、よく分かりません。
でも味はまあまあおいしかったです。
■海老シン薯 シンは米参 はなびら椀
シンジョとシンジョウ・・・なんか色々な字があるみたいですね。
この椀物はめちゃくちゃおいしかった!
具もおいしかったけど、汁の方が特においしかった。
佳松の料理長もすごいけど、これは作れないだろうなぁ。
■河豚造り 油目造り
写真を撮るのをすっかり忘れてたorz
きれいに食べてありますが、褄もおいしいんです。
河豚は身は薄く切ってあって、中に何かの野菜を巻いていました。
他にあのヒモみたいなものもありました。
油目は3つ程ありました。
河豚は別に普通だったなぁ。
伝七で食べたものと味はそんなに変わらないし。
かわせみで食べてこれなら、やっぱり河豚って特別おいしくないのかも^^;
油目はほとんど食べたことがないからよく分かりません。
河豚がポン酢、油目がレモン酢?とイギリス産の塩(○○○○)
塩の名前は聞いたけど、料理長のこだわりらしいのでとりあえず伏せ字。
なんか塩がピラミッドの形をしてるんだそうです。
係の方にまずは塩でおためし下さいと言われました。
でもやっぱり刺身に塩って合わなかったから、一つ食べて残りはレモンで食べました。
かわせみのお造りは珍しい?魚が出たりして分かりづらく、いいことはいいけど、前回もそうだし今回もそれほどいいとは思いませんでした。
同じものじゃないから分からないけど、お造りなら佳松の方が良いんじゃないかなぁ。
■蒸寿司
これはメイン料理の前の休憩って感じなのかな。
おいしいことはおいしいです。
■大間の本鮪 網焼き 辛子黄身醤仕上げ
手前の山菜の天麩羅、奥の芋をすり潰して作った料理、
右の味噌漬けされた卵黄など、どれもおいしかったです。
鮪は一口サイズの物が6〜7個。
さて・・大間の本鮪。
佳松やゆめやで出た、牛肉の網焼きに味がかなり似ていましたが、それよりも旨いです。
魚の脂でさっぱりしてるし、柔らかさも鮪なので肉よりも柔らかく、ジューシーでした。
おそらく鮪だって言われなければ、牛肉って感じる人の方が多いと思います。だから、魚なのに肉みたいに食べられてスゴイって感じる人には大絶賛かなぁ?
でも僕は全く逆で、肉みたいにするなら最初から肉を使って欲しいっていうタイプだから・・・
食事で出された肉の網焼きよりもおいしいし、味はもちろん絶品なのですが、絶品なんだけどなんかしっくりきませんでした。
ただ、このくらいの物が食べられるのはやっぱりかわせみだけかなぁ。
ここでお口直しのライムのシャーベット。
■くわい飛竜頭
これは普通だったかな。
このくらいなら他でも食べられそうだから。
■牡丹海老 千枚蕪巻
これはまあまあでした。
確かこれも辛子和えのような感じでした。
菜の花、メイン、これと辛子を使った料理だけど、最近は辛子の料理に凝ってるのかな??
どれもおいしかったから良かったけど。
でもメイン後の2品は佳松の方がおいしいかな。
■食事
牛肉の網焼きと白いご飯、牡蠣の赤出し。
牛肉はまあまあ。
ご飯は・・・やっぱりかわせみの米は旨いです。
この夕食の米は、今回もおかずが要らないご飯でした。
どこの米か聞いてみたら、やっぱり会津産の米でした。
以前は魚沼産コシヒカリを使っていたそうですが、会津産の米を使用したら評判が良くなって、
それからはずっと会津産の米を使用しているそうです。
会津は結構広いのですが、合併で町名が消えちゃった地域の物を使ってるみたいです。
■甘味
おいしかったです。
やっぱりここの料理は旨いです。
唯一、かわせみと同じくらい満足出来るのが、佳松かなぁ。
ゆめやが3番て書いたけど、かわせみや佳松と比べると少し差があります。
かわせみと佳松で比べると、箸附は同じ、前菜と椀替わりはかわせみ、造里と凌義は佳松、鉢肴&進肴とメイン1品で比べてかわせみ、蓋物と留鉢は佳松、食事はかわせみ、デザートは同じかな。
こんな感じなので、本当にいい勝負です。
料理目的で宿を選ばれる方には、かわせみか佳松に是非とも行ってもらいたいです。
夕食後、布団の時におにぎりと冷水が届きます。
ただこのおにぎり・・・今回のはイマイチだったなぁ。
前回は届いてすぐ食べて、今回は30分くらい経ってから食べたのが影響したのかな?
夜食のおにぎりは冷めても大丈夫なように、それ用の米を使っているそうです。
でも今回は塩加減がほとんどないし、表面が30分くらいで、もうすでにぱさついていました。
朝食前、布団を片付ける時に、名水がサービスです。
水は6種類から選べますが、僕はあぶくまの天然水にしました。
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8000万年という歳月をかけて創られたあぶくま洞・入水鍾乳洞という大自然の造形美から生まれた水。端麗な味に加えカルシウムなどの天然のミネラル成分が口当たりをまろやかにしています
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この水もおいしかったです
■朝食 100点
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部屋食。
普段だったら、焼き魚は真魚鰹か太刀魚らしいのですが、前回気に入った柳カレイにしてもらいました。
で、その柳カレイを2年ぶりくらいに食べたのですが・・・
なんかこれも前回の方がおいしかったなぁ。
作り方は前と同じで塩のみで焼くそうです。
でも前回はもっと身がほぐしにくくて、もっと旨みが詰まってるような感じだったんです。
身が今回程ふっくらしてなかったような気がします。
まあそれでも、俵屋や佳松園の物よりもおいしかったんですけど。
変わってたのは湯葉かなぁ。
この湯葉は普通の湯葉よりも甘みがありました。
もしかしたら、手前に写ってる豆乳を使ったのかもしれません。
あと、不思議なのが白いご飯かな。
おいしかったんだけど、夕食のようにおかずの要らないご飯までは行きませんでした。
米は夕食と同じだって言ってたから、やっぱり炊き方なのかなぁ。
夕食の物よりも水分が多かったので、その微妙な塩梅なのかな。
この米は少し乾燥してる(固い?)くらいの方が旨いのかも。
たぶん夜に炊いた人は水分を少なめに炊くようだから、夜食のおにぎりがぱさついたみたいだし。
前回の印象が強すぎてしまったのかもしれませんが、それ以外の物もかなりおいしいし、一応大満足です。
■従業員 95点
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今回の係の方は良かったなぁ。
同じ宿でもこんなに違うの?っていうくらい、違いました。
今回は色々教えてもらえたし、やっぱり話してくれる係の方の方がいいなぁ。
なんかここは最低30歳近くにならないと従業員を雇わないそうです。
で、ある程度訓練して、最後に館主の試験があるんだとか。
それに合格しないと使ってもらえないそうです。
前回の係の方の話もしました。
僕は25〜27くらいに見えましたが、実はその時30歳くらいだったそうです^^;
あと、かわせみは館内で従業員にあまり出会さないのですが、そういう指導を受けてるそうです。
だからフロントには誰もいないみたいです。
フロントにお客様に気を遣わせないよう奥にいるので用がある時はチャイムを鳴らして下さいの記述がありました。
今回の係の方は良かったけど、どっちかって言うと前回の係の方のような感じの人の方が多いかもしれません。
朝食後にコーヒーか紅茶のサービス(右上画像)
精算して帰ろうとしたけど、やっぱり僕の車は動かせなかったみたいです。
精算時にコーヒーを開発中?で試供品としてコーヒーを頂きました。
■感想
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今回は食事が前回程は感動しなかったけど、それ以外が全て前回よりも満足したので、
総合では前回泊まった時よりも満足出来ました。
これならまた再訪したいっていう気になります。
あちこち行ってみて分かったけど、やっぱりここほど料理が旨い旅館は無いんです。
今回も椀物やメインだけなら、他の旅館を寄せ付けません。
だから、いずれまた泊まりに行きたいです。
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