船山温泉
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〒409-2217 山梨県南巨摩郡南部町本郷10617
TEL 0556-64-2343/FAX 0556-64-2354

船山温泉【温泉編】
船山温泉【食事編】

山梨県の船山温泉に1人で行ってきました。
いつもだったら、船山温泉 ○○って書くのですが、ここは宿名が無いようです。
行こうとしたのが急だったので、電話で予約、オーナーが電話に出ました。
電話の説明は丁寧で感じはいいのですが、人によって評価が分かれるかな?っていう内容のものが1つと、
これは別に言わなくてもいいのでは?っていうことが1つありました。
話を聞くと、和室タイプCと和風ベットルームしか空いていないとのことでした。
もともと和室タイプCに泊まろうと思っていたので、ちょうど良かったです。
和室タイプAは16,000弱なのに広縁無しの7.5畳で、その畳部分に椅子やテーブルがあり、
ちょっと圧迫感があるかなと思ったのでこの部屋だったら泊まるつもりは無かったんです。
ちなみにどの部屋でも1人の料金UPは千円とかなり良心的です。
で、僕の料金は19,800円でしたが、感想は18,800円で泊まった時の感想です。

この船山温泉にはオーナーのこだわりがあるのですが、
http://www.funayama-onsen.com/new3.htm
http://www.funayama-onsen.com/new.htm
これを読んでからこのレポを見た方が分かりやすいと思います。
僕はこの当館のこだわりって言うのが気に入ったから泊まりに行ったけど、2つだけ気にしてることはありました。
それは、旅館の料金システムについて(1)とホテルと温泉旅館の融合 です。
旅館の料金は、全部同じにすれば平日泊だったらそれほどコスパは良くないかもしれないというのが気になりました。
ホテルと温泉旅館の融合の方は、一緒にすると合わないと思っているから。
下の方のURLは行く前に全部見ちゃうとつまらないので、ざっと読んで去年の10月辺りからたくさん変えてるなくらいの印象でした。

宿には14:10頃に到着。(イン13:00 アウト11:00)
滞在時間が22時間までOKとかなり長いです。
大きい所ならまだしも、全12室でやっているのでかなり大変そうです。
橋を渡った所辺りに従業員(60前後の女性)が掃除をしていたのですが、その方が車まで来て一緒に館内に行きました。
荷物を持とうとしてくれましたが、断りました。


入り口手前に、流木アート?(昔少し流行ったような気がする)
があって、木の自動ドアを抜けていきます。

中に入ると、すぐにフロントで宿帳記入。
フロントにいた女性は20代前半くらいの茶髪の女性でした。
ここは全館畳敷きなので、スリッパはありません。
記入が終わると、館内案内用の紙を見せながら説明してくれるのですが、表面、中と説明が終わった後に、紙を閉じながら「後ろを見ていただききますと・・」と言ったので、説明が終わって後ろのロビーの説明が始まるのかな?と思って後ろを向いていたら、テレビ番がどうこうと・・ああ、裏面の事だったのかとちょっと恥ずかしかったorz
その説明が終わると、最初の60前後の女性に案内されて部屋に行きました。(僕が行った時間帯はお香の香りはしませんでしたが、16時頃にはしていました)
世間話は「荷物も持たずに悪いですねぇ」から始まって、少し話しました。
部屋の中に入ると部屋の説明を少し受けて、浴衣のサイズを交換した後に退室。お茶煎れは無しでした。


部屋 95点
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泊まった部屋は207号室でした。



広さは12畳+ソファー付となっていますが、畳のサイズがばらばらなので、畳だけでは12畳分の広さは無いと思います。
畳が10畳か11畳くらいの広さとソファーの所が4畳分くらいの広さでしょうか。






トイレは部屋に入ってすぐの所にあり、電気が自動で点き、便座も自動で上がるトイレでした。
トイレ内に時計まで付いています。




冷蔵庫は最初から飲み物が入っているタイプです。




で、この冷蔵庫の棚?に
テレビ、電話、クローゼット、暗証番号式の金庫、お茶セットなどもあり、この辺がホテルの機能性っぽいです。
カップなどにもこだわりがあるようでした。
この棚は壁に埋め込んであるので、圧迫感は感じませんでした。




テレビの扉だけ、開いた後に奥へ動かせ、一番奥と手前では結構違います。




冷水も最初から置いてあり、夕食時に新しい物に換えてもらえます。
ここの水はおいしかったです。

マッサージ椅子もありますが、THRIVEというメーカーのものでした。
聞いたことがないメーカーですが、ナショナルなどと比べると、もむ動作が上手じゃありませんでした。
フットマッサージも付いていて、有名どころのメーカーだったら足裏のツボを刺激してくれるのですが、そこまではありませんでした。

眺望は宿の庭園や近くの山などがあり、夜にはライトアップもされます。



でも207の広縁部分は他の部屋から見えてしまうので、一番良い部屋は206だと思います。
213は広縁部分がないので、206や207と比べると若干狭いかもしれません。
防音は、上階はありません。下階は全く気になりませんでした。
206の方も全く気にならず。
208の方が16時くらいにドアを叩きつける音が6回連続で聞こえ、それ以後は気になりませんでした。
周りはそれほど気にならなかったのですが、寝る時に自室が気になりました。
部屋の造りで冷蔵庫が部屋にあるのは仕方ないのですが、その冷蔵庫の音がうるさいんです。
20分くらい静寂の後、3分くらいゥゥーーと小さな音が聞こえ、途中からさらに「ヴヴーーーーー」と音が3分くらい鳴ります。その最後のヴヴーーーーーが結構うるさくて、夜だと部屋全体に響きます。
これが大体30分サイクルで繰り返されるので、それが気になりました。
防音のことについて書くと、僕は自然の音(川の音や鳥の声など)はよほどうるさくない限りは気になりません。
機械のモーター音は小さくても気になり、いびきなどは大きければ気になります。
周囲の音については、普通に歩いた音や普通に扉を閉めたりするのなら我慢出来ます。
しかし、上で暴れたり、扉をバタンと強く閉めたり、周りの事を気にせずうるさくするのは我慢出来ません。
要するに普通にしてれば起こらない音なのに、他の客のせいで不快になるのが我慢出来ない訳です。

かなりゆっくり出来る良い部屋だと思いますが、冷蔵庫や周りから見えるなどの欠点もありました。
あとこれは要らないだろっていう物に、空気清浄機と加湿器がありました。
特に空気清浄機は、山の中で空気は良いし、道路の交通量が宿の関係者と宿泊者くらいでほとんどありません。
窓を開けていても空気が澄んでいるのが良くわかるのですが、なぜ空気清浄機がいるのか疑問でした。
宿のお知らせの部分をよく読むと、どちらもお客の要望みたいです。
一番グレードの高い部屋でさえ2万もしないのに、宿にそこまで求めては可哀想だと思いますが・・・





他の点で以降突っ込まれそうなのが、フラットのブラウン管テレビ、天井のくっきり蛍光灯の形が見える照明、ドライヤーや歯ブラシ辺りが言われそうですが、
それも宿泊料金を考えればすぐに変える必要は無いのかなと思います。


館内
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行く前は和と洋の融合はしていないかなと思っていたのですが、実際行ってみるとそれほど違和感は感じませんでした。
でも行く前には全く気にしていなかったことがいくつか気になりました。
まず1つはフロントです。



サービス業のフロントって、困った時はいつでも気軽に聞きに来て下さいという意味合いを込めて、フロントはオープンじゃなければいけないと思うのですが、
ここはすだれを掛けちゃってなんか閉鎖的なんですよねぇ。
たぶんパソコンが置いてあるから、パソコンのような無機質なものを隠すためにすだれをしたのだとは思いますが・・
でもそれでもフロントはオープンにしなくちゃならないんじゃないかなぁ。
せめてすだれを両端だけにするとか。


あともう1つ気になったのが、こだわりのところに時間を忘れて過ごすっていう項目が4つもあってメインのこだわりっぽいのに、館内あらゆる所に時計があるんです。他のこだわりの項目にあるホテルの機能性って言えばそれまでなんですが、やっぱりメインのこだわりを大事にして欲しいですね。
ちなみに時計があったのは気付いただけで、部屋のテレビの上、トイレの中、大浴場と貸切の脱衣所それぞれに4カ所あり、食事処の棚にもありました。
時計に縛られる滞在のような気がして、泊まっていて言ってることが矛盾してないか?って思ってしまいました。
トイレや風呂はいいとして、テレビ上の時計と食事処は片付けた方がいいような気がします。
ゆっくり過ごして欲しいっていうコンセプトの旅館に行けば、時計を置いてる旅館はありませんし。

あとは、風呂に行く手前の所に段差があるのですが、その段差の下の所に電球が隙間無く並んで、いくつも付いているんです。
最初見た時は段差があるからあるのかくらいにしか思いませんでしたが、2回目に行った時はそこだけかなり明るいからなんか変なんですよね。
でもこれも客の要望みたいでした。別に電気なんか点けなくても、最初に案内する時にフロントでの案内をやめ、大して広い建物じゃないんだから遠回りをして、食事処と風呂の説明をしてから部屋に案内すればいいのに。
で、その時に段差があるから気を付けて下さいって言えば、それだけで事足りたんじゃないかなぁ。
ここは常連も多そうだし、2度目には分かるだろうから。
つーかこの場所自体も階段の少し先くらいなので、言われなくても気付きそうなんだけどなぁ・・・
それよりも自分の客室に入った時、踏み込みから部屋に行く時の段差の方が分かりづらくて危ないと思った。
ここは階段とは違って、下を見て歩く所じゃないし。



他にはダンカミさんのレポに鉄瓶の急須だって書いてあったから、それを結構楽しみにしていたのに、普通の物に変わっていました。残念。重くて注ぎづらいとかいう苦情でも出ちゃったのかなぁ・・
どこからどこまでが客の要望・オーナーの判断なのかが僕には分からないのですが、こんな所が気になりました。

それ以外の部分では、籐の椅子とか畳敷きとか気に入っています。


従業員 85点
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僕が会ったのは、60前後の女性、チェックイン時と夕食の20代前半の女性2人、朝食時の40代女性、30代の女将なので、女性にしか会っていません。
ご主人は電話予約と夕食呼び出しで声だけ聞きました。
若い茶髪の女性はがんばってる感じはするし、説明も丁寧だけど、ちょっと棒読みっぽいです。
(フロントでの案内は感じませんでしたが、料理の時にそう感じました)
丁寧にゆっくり間を取ってしゃべろうとしてるので、そっちに意識が行っちゃって棒読みっぽくなるんだと思いますが・・
逆に朝のおばさんは、説明は早いし、丁寧さはほとんど感じませんが、棒読みではありません。
で、ちょうど中間ぐらいがいいなぁと思ったのですが、ちょうどその中間がオーナー夫妻でした。
夕食後にロビーで新聞を見ていたら、ちょうど電話があったので会話を聞いてしまったのですが、最後に電話を切る時に武井ですと言っていたので女将さんだったみたいです。
この宿の中では説明するのは女将さんが一番上手なんじゃないでしょうか。
ここは、60前後の女性は話しかけてきましたが、従業員の方から積極的におしゃべりする所ではないです。
朝食のおばさんは断言は出来ませんが、それ以外の方だったら感じは良さそうですし、しゃべっても大丈夫のような気がしました。
若い茶髪の女性は、かなりがんばってる感じがしたので、この子の場合は自由にさせた方がいいんじゃないかなぁ・・変に束縛するから棒読みっぽくなっちゃうんだし。話してる時は笑顔だし、本当にきちんとしてました。
たぶんダンカミさんのレポの娘より若い子って言うのは、この子の事じゃないかなぁと思いました。


感想
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ここは行く前はそれほどコスパが良さそうには思っていなかったので、行ってみたら予想に反してコスパもかなり良かったです。
平日に泊まって普通に満足するので、休前日に泊まられる方なら大満足になると思います。
でも、景色が絶景とか何かがずば抜けて凄いということもないので、そういうことを求める方には向きません。
だけど、宿のオーナー夫妻のがんばりで欠点もあまり見当たりませんので、宿でゆっくり過ごすのが目的な方にはかなりお勧めです。とは言え、少し前までは今よりも2,800円ほど安かったみたいなので、僕はその値段の時に泊まってみたかったです。
僕はアメニティなどは気にしないので、その時に泊まっていればもっと満足していたと思います。
今の建物の造りや料理などからすると、客からもらえる料金の限界は2万までじゃないでしょうか。
すでに7.5畳の方は、僕には何となく不満ですし、今以上に料金が上がっていくようなら僕は再訪する気が無くなってしまいます。
他に泊まって感じたのが、オーナー夫妻ががんばりすぎてるような感じも受けました。
小さい宿で22時間ステイじゃ、オーナー夫妻の休む暇なんてほとんどないでしょうし。
個人的には14時前の客はあまりいないみたいだし、チェックインは14時でいいような気がしました。
チェックイン時間をずらしたりして、今の料金をなんとか維持してもらいたいものです。

■船山温泉【温泉編】
■船山温泉【食事編】

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