■おとぎの宿米屋 食事編                       
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さて、この宿のメインイベントともいえる夕食、
この宿の夕食はおとぎばなしのストーリー仕立てになっているんです。
ストーリーを楽しみ、お料理を楽しみ、とっても楽しい一時となりました。

私が訪れた際のテーマは「浦島太郎」でした。
食事は、朝・夕ともにダイニングで頂きます。

では、その楽しいお料理を紹介させて頂きます!


食前酒は梅酒。
小梅が入っていてカワイイ♪
コースターも米屋オリジナル。


一話 海辺で出会って(前菜)


ちょっと画像が悪いですが、とってもカワイイでしょ〜
海辺の雰囲気が出てますよね。
左は穴子寿司、浦島太郎の舟?には鴨や野菜が入っています。
グラスはもずくに山芋、オクラが入っていてねばねば系大集合!!
カニは素揚げしてあって、パリパリして美味しかった。


一番気に入ったのがコレ。
浦島太郎が助けたカメですね。
とっても可愛らしくて食べるのに気が引けてしまいました・・・
が、そこはワタクシ、ペロリといきましたよ(^艸^)
頭は百合根、胴体は茄子、目はゴマ、手はスライスアーモンド。


二話 竜宮城までの不思議な旅(吸い物)

この器、とっても綺麗ですよね。
このお料理が運ばれて来た時、私達は一斉に
うわぁ、綺麗〜♪と大騒ぎ!
竜宮城までの海の中の旅というイメージにぴったりですね。
メニューは「蓴菜のすり流し」ということでした。
ビシソワーズの上に蓴菜がお上品に盛り付けられています。
冷たく冷えたビシソワーズは絶品でした。

三話 乙姫様のおもてなし(お造り)

マグロ、鯛、鮃のお造り。
お造り自体は特筆する程のものではないのですが、周りに色とりどりのつまが勢ぞろい!定番の大根を筆頭にきゅうり、人参、茗荷などが綺麗に並べられています。
このつまとお刺身を一緒にサラダ感覚で食べる一風変わったお造りでした。
母はこれをとても気に入って普段少食なのにあっという間に完食!


四話 時は流れて・・・春編(焼き物)

スズキの香草焼。
あっさりしたスズキにお上品な薄味のあんがかかっているのでさっぱりと頂けます。
つけあわせのズッキーニやアスパラなどの野菜も素材そのものの味を損なわない程度の味付けなのが逆に嬉しい♪


五話 心、奪われて・・・夏編(揚げ物)

フカヒレ揚げ、福島産トマト釜
これも見た目もとっても楽しいお料理。
福島産トマトをくりぬいた中に、フカヒレの天ぷらが入っています。
よく旅館のお料理でフカヒレの・・・って出てきますが、え?フカヒレどこにあるの?状態なのが多いですよね。
けど、ここのはフカヒレだけの天ぷらなので、しっかりと味わうことが出来ました。
ちょっと辛めのスイートチリソースがかかっていて中華風。


六話 ふるさとを懐かしんで・・・秋編(煮物)

茄子と牛肉の煮込み
このあたりに来て、少食チームの母と妹のちょんぼ、一気にペースダウン。女性向けの宿ですが、ボリュームは男性でも満足出来るくらいあります。
柔らかい牛肉と新鮮な野菜がゴロンゴロンと入っていて食べ応えバッチリ!
ココ、全体的にお野菜がとっても美味しいです。


七話 四季の移ろい・・・冬編(主菜)

スッポン仕立ての鍋
陶器のお鍋で来たスープを皆で取り分けていただきます。
えーーー!!スッポン??
ペースダウン気味の母と妹も一気に目が輝きだしました。
スッポンはコラーゲン豊富なんだよね、食べるとお肌プルプルだよね!!
ということで、争いながらスープを取り分けます。

妹「ねぇ、スッポンってどれ?」
私「うーん、わからない、これじゃない?」
母「それは海草よ、こっちよ」
私・妹「え・・・これ??このちっちゃいの?」
スッポンのスープということですが、スッポンはほんのちょこっと入っているだけで、味わうという程ではありませんでした(^-^;
そうですよね、スッポン丸々なんて別注じゃなければ食べれないですよね。
けど、なんだか楽しかった。


八話 海の庭を散歩して(酢物)

海草サラダ
この頃になるとかなりお腹が満腹状態。
こういったあっさり系が嬉しいですね。


九話 懐かし母さん(お食事)

麦とろご飯 お味噌汁
懐かし母さんというだけあっておふくろの味ってとこでしょうか。麦とろご飯って美味しいですよね!


十話 玉手箱(デザート)

待ってました!
食後のデザートは欠かせませんね〜
そして、このデザートがとっても素敵なサプライズが!!



まず運ばれてきたのが、鶴と亀をかたどった羊羹。
一説によると浦島太郎は鶴になったという話もあるようです

デザートは羊羹だけではありません、その他にもとっておきのデザートが!




可愛らしい器の玉手箱が運ばれてきました。
これを開けるとサプライズな仕掛けが!!

ドキドキしながらオープン!!



なんとなんと、玉手箱から煙が!!
まさに浦島太郎!!

箱を開けると煙に見立てたドライアイスがほわ〜っと出てきます。
更に、その中にはキウイフルーツをくりぬいた器に入った季節の果物がかわいらしく盛り付けられていました。

これには大興奮!!
周囲のテーブルからも歓声が♪


最初から最後まで、とっても楽しいお料理でした。
こんなにワクワクする夕食って他にはないかも。

料理長は「吉田 満範」さん。
とっても楽しい夕食でした。ごちそうさま。

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お部屋に戻るとテーブルの上に小さな籠が置いてあります。
開けてみると・・・


おにぎりとゆで卵が入っていました。
赤紫蘇のおにぎりって美味しい。
この日、サッカーの代表戦がやっていたので、おにぎり片手にテレビの前で大騒ぎ!
食後も楽しい一時を過ごしました。

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さてさて、次は朝食の紹介です。

夕食がインパクト大だったので、朝食はあまり期待をしていなかったのですが、
朝食もとても充実した内容でした。
器や盛り付けなども女性好みの可愛らしい雰囲気でした。


お料理は純和風。品数が多く、どれも美味しかったです。
朝からシッカリ食べる派の私でも充分満足出来ました!



色々な種類をちょこっとずつ、これって普段家ではなかなか出来ないから嬉しいですよね。


左上:和食だけど、リンゴジュースとヨーグルトもあります。
右上:豆乳に自分でにがりを入れて作る手作りの豆腐は絶品!!
左下:納豆も経木に包まれていて普段とは違ってリッチな気分になります。
右下:ご飯かお粥を選べます。お粥は黒米入り。
左にあるのはローズソルト。

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ここのお料理は楽しみながら食べるという点においては今までの中で一番だと思います。
料理内容についてだけで見ると、同じ2万超えの料理自慢の宿と比べると若干落ちる気もしますが(といっても全然美味しいです)やはり料理は楽しく食べるのが基本、その基本をおとぎ話になぞらえるという斬新なアイディアをもって宿の目玉としているのは素晴らしいと思います。
更に、そのおとぎ話が季節ごとに変わるなんて知ってしまうと、また行ってみたいなぁと思ってしまうんですよね。見事な戦略です。

それと別名お米懐石というだけあって、お米はとっても美味しいです♪
最近はお米に拘る宿も多くなってきていると思いますが、ここのお米のレベルは高いと思います。

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